引用文献

1)英国図書館ドキュメントサプライセンター(BLDSC)も,その豊富な逐次刊行物の蔵書内容,未所蔵の場合の英国内再手配機能,容易な複写費用の支払い手続きならびに迅速な配送サービス等を実現していることから,国内でのILLサービスを補完するものとして平行して活用されてきた。外国に限らず,他の蔵書への依存を前提とするのであれば,その蔵書の存在が自らのニーズと将来ともに合致していることが前提であろう。その安心あるいは保障に万全を期すためには善意を当てにせずに,少なくともその蔵書や運営に対して何らかの発言権(場合によっては負担も)を保持することが望ましいと言える。これに対し,学内で最大限の蔵書を確保しておくことや国内での分担保存は,より身近な安心形態の一種であろう。

2)学術審議会答申「今後における学術情報システムの在り方について」昭和55年1月

3)国立大学図書館協議会保存図書館に関する調査研究班「保存図書館に関する調査研究報告書」平成6年3月 p.9-10
http://wwwsoc.nacsis.ac.jp/anul/Kdtk/Rep/44/44_0.html
本文ともに,以下「保存図書館報告書」という。

4)文部省学術国際局学術情報課 「平成11年度大学図書館実態調査結果報告」平成12年3月 p.41

5)国立大学図書館協議会「要望書 ―新たな大学図書館改革の展開に向けて―」平成12年6月

6)大型コレクションやこれらの特別図書購入費に関連して懸念されることは,各大学内での図書購入費の予算区分である。すなわち,ほとんどの大学では数百万円規模のコレクションをスポット的に学内予算で購入できない構造になっていることである。大型コレクションが,当たる,当たらないという確率的な配分になっている現状からすると,この規模の予算を学内で確保しておくことは学内で計画的に蔵書を整備する際の着眼点の一つであると思われる。また,大型コレクション経費を分担収集経費に転換する際には,この数百万円程度の額の予算措置は,原則的に各大学内で考慮することにすべきではないだろうか。

7)電子ジャーナルへのアクセスを論ずる際に,最終的に掲載論文の複写物を入手できれば国内での収集整備にあまり配慮しなくても良いという立場に立つと,電子ジャーナル特にオンライン・ジャーナルへの直接アクセスに拘る理由はなくなり,電子ジャーナルもILL依存に徹することで十分と言えるであろう。上述と同様に保険のかけ方が問題となる。

8)「図書館情報学ハンドブック 第2版」(平成11年3月 丸善)p.799-800

9)学術審議会答申op.cit. p.4

10)このことは,大学全体としては蔵書の整備に責任を負う部署がないことを意味している。全国的な分担収集もさることながら,学内にも責任を持って蔵書整備を担当できる部署を設置しまた担当者を養成する必要がある。最近では,総合的にCollection Managementと言われている活動である。

11)国立情報学研究所「NACSIS-ILL関係統計」参照
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/INFO/ILL/stat-index.html

12)ibid.

13)JIOC/NU「電子ジャーナル・コンソーシアムの形成 ―JIOC/NUの現状と課題―」「大学図書館研究」,第61号掲載予定

14)http://resource.lib.u-tokyo.ac.jp/iri/url_search.cgi

15)http://tdl.libra.titech.ac.jp/cgi-bin/dlib/bin/ServiceMenu/

16)上記の3)

17)保存図書館報告書op.cit. p.15とp.25-26

18)保存図書館報告書op.cit. p.50

19)保存図書館報告書op.cit. p.24

20)学術審議会答申「科学技術創造立国を目指す我が国の学術研究の総合的推進について―「知的存在感のある国」を目指して―」 平成11年6月 p.62

21)保存図書館報告書op.cit. p.7-8

22)「平成11年度国立大学図書館協議会情報資源共有・保存特別委員会中間報告書」平成12年6月
(注)委員会名の「情報資源共有・保存特別委員会」は,「情報資源共用・保存特別 委員会」の誤植。

23)http://www.arl.org/spec/242fly.html

24)保存図書館報告書op.cit. p.10-16
なお,この図6及び図7の中で説明されている「学術情報センター」,「共同保存図書館」は,出典での表記を尊重した。

25)保存図書館報告書op.cit. p.18-19

26)保存図書館報告書op.cit. p.18

27)保存図書館報告書op.cit. p.17-18

28)保存図書館報告書op.cit. p.19


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