　大学図書館における身体障害者サービスの実態

　　　　　　　　国立大学図書館協議会

　　　身体障害者サービスに関する調査研究班報告書

　　　　　　　　　　　第Ⅰ部

　　　　　　　　　　平成９年６月

　　　　　　　　国立大学図書館協議会

　　　　身体障害者サービスに関する調査研究班

　　　　　　　　　　ま　　え　　が　　き

　近年、春の合格発表の頃になると、全国各地の新聞紙上で、目の悪い学生や著しい肢体
障害の学生がみごと難関を突破したとの朗報が珍しくなくなってきた。また、学生の指導
や研究に携わる教官など職員にも身体に障害のある者の働く姿が散見されるようになった。
　事実、本調査研究班のアンケートでも、回答を寄せた９７国立大学のうち９０の大学で
身体障害者が在籍・在職し、その数は、学生が約３００人、職員が約５５０人であり、そ
れは、国立大学の総学生数・職員数のそれぞれ約０．０５％、０．４％を占めていること
が判明した。この趨勢は今後加速するものと予想され、総人口に占める身体障害者の比率
が約２％であることを考えると、国立大学のキャンパスの中で身体に障害を持つ者の姿を
見ることが日常的な風景となるのは、そう遠くないことであろう。
　それにもかかわらず、国立大学附属図書館における身体障害者へのサービスの取り組み
方は著しく遅れている。
　本調査研究班は、このような状況を改善し、大学図書館において、身体障害者が健常者
と出来る限り同等に、学習や研究に必要な図書館サービスを享受できるよう、具体的提言
を行うことを目的に設けられた。図書館の電子化が進む今日、新たな視点からも身体障害
者への図書館サービスのあり方を検討することが急がれている。
　本調査研究班は、任務期間を２年間として平成８年７月に設置された。そこで、最初の
１年間を様々な実態調査に当てることとし、２年目に、電子的機器の実証的検証も経て、
具体的提言を行うこととした。
　従って、本冊子は、本調査研究班報告書第１部として「大学図書館における身体障害者
サービスの実態」をまとめたものである。具体的には、身体障害者サービスに関する大学
図書館の現状、身体障害学生の声、学識者の意見、読書支援機器・情報検索支援機器の現
状、点訳・録音資料と著作権の問題などである。
　本調査研究班としては、平成９年度において、これらの課題をより明確にし、報告書第
２部として身体障害者サービスに関する「マニュアル編」を作成する予定である。
　平成８年度の活動報告である本報告書は実態調査である。なによりもまず、すべての国
立大学図書館関係者が、身体障害のある図書館利用者が置かれている現状を認識すること
が大事である。さらにまた、これらの数字や指摘を眺めていると、おのずと課題の所在と
輪郭が明白になってくる。本冊子、第１章に現状と課題を整理して述べておいたので、各
大学の早期の取り組みに役立てていただければ幸甚である。

　　平成９年６月

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　国立大学図書館協議会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　身体障害者サービスに関する調査研究班

　　　　　　　　　　　　目　　　　　　　次

まえがき
Ⅰ．大学図書館における身体障害者サービスの現状と課題・・・・・・・・・・・・・・　１
Ⅱ．大学図書館における身体障害者サービスの実態調査・・・・・・・・・・・・・・・　７
　１．大学図書館における身体障害者サービスの現状・・・・・・・・・・・・・・・・　７
　　１）アンケート調査の結果から見る大学図書館の現状・・・・・・・・・・・・・・　７
　　　(1) アンケート調査の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　７
　　　(2) 調査結果から見る現状について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　７
　　　　○大学全体に関わる事項について（設問Ａ）・・・・・・・・・・・・・・・・　７
　　　　○図書館に関わる事項について（設問Ｂ）・・・・・・・・・・・・・・・・・１０
　　２）アンケート調査単純集計表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１８
　　　　設問Ａ　大学全体に関わることについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・１８
　　　　設問Ｂ　図書館に関わることについて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・２０
　　３）「大学図書館における身体障害者サービスに関するアンケート調査」調査票・・２６
　２．国立大学在籍身体障害学生等の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３９
　　１）協力者・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・３９
　　２）施設・設備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・４０
　　３）資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・４２
　　４）サービス内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・４３
　　５）接遇等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・４３
　　６）その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・４５
　３．身体障害者サービスに関する学識者の意見・・・・・・・・・・・・・・・・・・４６
　　１）身体障害者への対応方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・４６
　　２）施設・設備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・４６
　　３）資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・４９
　　４）サービス内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・４９
　　５）接遇等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・５１
　　６）図書館外との連携・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・５２
　　７）その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・５３
　　ご協力いただいた専門家・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・５４
　４．読書支援機器及び情報検索支援機器の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・５５
　　１）視覚障害者を支援する機器類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・５５
　　　(1) 読書支援機器・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・５５
　　　(2) 情報検索支援機器（ＯＰＡＣ、インターネット検索）・・・・・・・・・・・６０
　　２）肢体不自由者を支援する機器類・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・６４
　　３）福祉機器の研究開発動向について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・６５
　５．点訳・録音資料と著作権法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・６６
　　１）点字資料と著作権・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・６６
　　２）録音資料と著作権・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・６８
　　３）映像資料と著作権・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・６８
　　４）図書館における複製と著作権・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・６９
　　５）図書館と著作権処理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・６９

付録
　１．身体障害者サービスに関する調査研究班設置要項・・・・・・・・・・・・・・・７０
　２．身体障害者サービスに関する調査研究班活動状況（平成８年度）・・・・・・・・７１
　３．平成８年度身体障害者サービスに関する調査研究班名簿・・・・・・・・・・・・７２

Ⅰ．大学図書館における身体障害者サービスの現状と課題

　本調査報告書は、第Ⅱ章以下に国立大学図書館を対象としたアンケート調査、身体障害
学生からの聴き取り調査、学識者からの聴き取り調査、読書支援機器など情報検索支援機
器の現状、点訳・録音資料と著作権法に関することがら等について詳細な実態調査結果を
収載している。
　この第Ⅰ章では、大学図書館における身体障害者サービスについてのそれらの詳細な実
態調査にみる現状と、そこから想定される課題とについて簡潔に焦点化して紹介すること
とする。
　各パラグラフ末尾の角括弧内の番号は第Ⅰ章実態調査編の該当章節番号を示している。

１．現状

　本調査研究班が99の国立大学図書館を対象に実施したアンケート調査によると、回答を
得ることができた97校中、身体障害者が在学・在職しているのは90校、身体障害者数は学
生が約 300人、教職員が約 550人である。国立大学の学生・教職員の総数に占める身体障
害者数の比率（0.05％・ 0.4％）は、全国の総人口に占める身体障害者数の比率（ 2％）
とくらべると、きわめて少ない。その結果、大学における身体障害者に対する関心は低く、
対応は遅れている。
　障害別の内訳は、肢体不自由が60％、内部障害が16％、視覚障害が13％、聴覚障害が11
％である。障害別の分布比率は、全国レベルの身体障害者が占める分布比率とほとんど大
差はない。しかし、学生と教職員とで比べてみると、学生は肢体不自由が67％、聴覚障害
が17％、視覚障害が12％、内部障害が 4％であるのに対し、教職員では肢体不自由が56％、
内部障害が23％、視覚障害が13％、聴覚障害が 8％となっており、対照的である。
［１．１）(2)（設問Ａ）①］

　大学としての身体障害者への対応方針があると回答した大学は40％であるが、成文化し
ているところはわずかに３校であった。
　図書館としての身体障害者への対応方針があると回答した大学は20％であるが、成文化
しているところはなかった。大学全体よりも図書館のほうが対応が遅れているのが特徴的
である。［１．１）(2)（設問Ａ）②・③］

　身体障害学生からの聴き取り調査によると、ほとんどの身体障害学生が、授業や厚生活
動等、大学で学生生活を過ごすに当たって、特定の協力ボランティアグループ、点訳サー
クル・手話サークルのボランティアなどの協力者を得ている。しかし図書館の利用に際し
ては、それらのグループの支援を得る場合もあるが、多くは図書館職員や、たまたま図書
館に来ている他の利用者に頼んでいるというのが実態である。［２．１）］

　国立大学図書館の本館99、分館64、部局図書館・図書室179 、計 342中、それぞれ97、
62、179 から回答があったが、施設・設備で比較的よく整備されているのは、出入口等の
スロープ、障害者用トイレ、障害者用エレベーター、自動ドアである。対面朗読室、障害
者用警報装置、館内用車椅子、カウンターに通じるインターホンを整備している図書館は
わずかである。しかし、それらの身体障害者用施設・設備も、多くは、予め設計が盛り込
まれたものではなく、たまたま当該学部等に身体障害学生が入学するに際し、対症療法的
に整備されたケースである。［１．１）(2)（設問Ｂ）①］

　身体障害者用の図書館資料の所蔵はきわめて少なく、それも点字図書がほとんどで、聴
覚障書者用ビデオを所蔵しているところは１館もない。［１．１）(2)（設問Ｂ）②］

　読書支援サービスは、本館、分館、部局図書館・室あわせても 6館しか実施していない。
　［１．１）(2)（設問Ｂ）③］

　情報検索支援サービスを実施しているのは、本館、分館では15～17％、部局図書館・図
書室では 8％弱であり、読書支援サービスよりは多いが、きわめて不十分である。その内
容は、代行検索や検索補助である。［１．１）(2)（設問Ｂ）④］

　図書館職員による車椅子等の介助的支援について図書館でマニュアル化しているのは、
本館で20％弱、分館、部局図書館・図書室で 3～ 6％にすぎない。また、障害者サービス
のためボランティアとの協力を実施しているのは２館にすぎない。さらに、身体障害者サ
ービスに関する利用者教育・広報・職員研修などを実施している図書館もわずかである。
　［１．１）(2)（設問Ｂ）⑤・⑥・⑦・⑧・⑨］

　大学図書館における身体障害者用の機器設備は十分に整備されている状況にはないが、
本調査研究班が市場調査をしたところによれば、次のような支援機器が入手可能であるこ
とが分かった。
　視覚障害者を支援する機器としては、拡大読書器、音声合成装置による音声読書器、パ
ソコンの画面を拡大表示する装置、パソコンの画面読み上げ装置、パソコンの文字を点字
に変換するピンディスプレイ、自動点訳ソフトによって点訳し点字ディスプレイや点字プ
リンタに出力する装置、小型カメラでとらえた文字の形を触知盤に振動として伝えるオプ
タコン1)などがある。
　肢体不自由者を支援する機器としては、自動ページめくり機、音声によってパソコン操
作ができる装置、ジョイスティックを改良して使いやすくしたポインティングデバイスな
どがある。
　これらの福祉機器は、国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所なとの研究機
関で研究開発が進められている。［４］

２．課題

　国立大学図書館へのアンケート結果をふまえ、身体障害学生の聴き取り調査で出された
要望や学識者からの聴き取り調査で指摘された事項等を総合すると、大学図書館における
身体障害者サービスの課題として以下のようなことが考えられる。

　大学図書館が提供できる身体障害者サービスの内容を成文化して公表することが、まず
はじめになすべきことであるかも知れない。身体障害者サービスの内容項目が図書館利用
案内として明確に提示されていれば、身体障害者も図書館を利用しやすいし、図書館職員
相互の共通理解も形成しやすい。障害の種類に応じてどのようなサービスを提供し、どの
ような媒体によってどのように障害のある図書館利用者にもれなく案内できるかが課題で
ある。［３．１）－１］

　施設・設備の課題としては、視覚障害者のためには誘導鈴2)、エレベーターの音声ガイ
ド、点字ブロックや音声合成・自動点訳等の機能がついたパソコン、ＯＣＲ3)、対面朗読
室、拡大読書器、オプタコン等の整備をあげることができる。パソコン、ＯＣＲ、拡大読
書器、対面朗読室などの施設・設備は、利用しやすい位置に集中して配置する配慮が必要
である。
　聴覚障害者のためには、電光掲示板、補聴器用磁気ループ4)、ワイヤレス式振動呼出し
器5)などが必要となろう。
　肢体不自由者のためには、身体障害者専用駐車場、スロープ、自動ドア、身体障害者用
エレベーター・トイレ等が必要である。すでにスロープが設置してあるところでも、手動
の車椅子で無理なく通過可能な長さであるか、松葉杖使用者のための手すりがあるか等の
点検をすべきである。また、施設・設備が整っていても、スロープの前に自転車が放置さ
れていたり、書架の間に踏み台があったりして、車椅子が通行できないことのないような
配慮も必要である。［３．２）－１］

　サービス内容に関しては、図書館蔵書目録の電子化の進展の著しい今日、なんといって
も視覚障害のある利用者に、どのような方法で利用者自身の手でＯＰＡＣを容易に検素で
きるようにするかが最大の課題である。蔵書目録の検素は、調査・研究の入口であるのだ
から、視覚障害をもつ利用者のいる全ての大学図書館で、速やかな対応が迫られている。
資料探素の可能性を広げるためにＯＰＡＣの検索対象に学術雑誌・図書の目次や索引が含
められることも望ましい。また、対面朗読室にはメモをとるためのパソコンを設置し、利
用者がフロッピーで持ち帰れるような対応を具体化することも課題である。さらに、異な
るキャンパスや、同一キャンパス内であっても異なる図書館、分館等に、障害のある利用
者が難渋しながら図書資料の貸借に赴かなくてもすむよう、学内の図書館・室間の相互貸
借を実現するということも課題である。［２．４）］

　電子図書館の機能の充実は、健常者に対するサービスを改良するとともに、身体障害者
の情報アクセスの可能性を飛躍的に拡大するものである。ひとつは、ネットワークを通じ
てサービスが提供できるので、身体障害者は直接図書館まで足を運ばなくても、自宅や研
究室から図書館を利用することができる。もうひとつは、資料が電子化されることで、通
常の印刷媒体に加えて拡大文字、点字、音声による出力が容易になり、身体障害者が利用
できる資料の範囲が広がることになる。特に視覚障害学生や視覚障害学生を受け入れてい
る大学教官からは、現在、全国のあちこちの大学で、個別に電子点訳され、散在して所有
している専門書の電子点字資料を、国立大学の図書館が、ネットワークを組んで、相互に
利用できる体制を整備してほしいという強い要望が出された。これはきわめて切実な課題
であると同時に、著作権処理という相当やっかいな問題を乗り越える必要がある課題でも
ある。［２．２）－２、３．２）－２］

　身体障害者のための資料としては、視覚障害者のためには、点字図書、録音図書、拡大
図書等の形態の資料が考えられるが、それに加えて、対面朗読等の読書支援サービスや読
書支授機器の設置を検討すぺきであろう。聴覚障害者のためには、字幕入りビデオの整備
が課題となる。［２．３）］

　図書館サービスの基盤となる広報や職員の対応についても考慮すべき課題が多々ある。
　新しいサービスを始めたときなどには、身体障害者には個別に通知したり、点字版、録
昔版、拡大活字版の案内を作成したりする配慮が必要である。
　カウンターでの対応に関しては、図書館職員を対象とした身体障害者サービスの研修を
行うとともに、身体障害者サービスを統括し、調整するコーディネーターを配置すること
も検討すべきである。
　災害時の対応についても、視覚障害者のための音声による案内、聴覚障害者のためのフ
ラッシュやライトの設備、肢体不自由者のための介助の体制を検討する必要がある。
　［２．５）、３．５）］

　身体障害者サービスのためには、様々な協力体制も打ち立てなくてはならない。
　大学内に複数の図書館があるところでは、学内の図書館問の連携体制を整えることから
始めるべきであろう。
　複数の大学間で、身体障害者サービスの経験を共有できるような体制を整備することも
考えられてよい。
　学内のサークルはもとより、学外の対面朗読サークル、点訳サークル、手話サークルな
どのボランティアとの協力関係を樹立することは早急に手をつけるべき課題である。
［３．６）］

　これらの課題への対応については、学識者の意見の中には、身体障害者サービスは図書
館の基本機能であるので、図書館職貝に専従者を置いて積極的、全面的に取り組むべきで
ある、とするものと、各図書館で事情が異なるので、可能な範囲を明確にして、学内外の
協カのもとに弾力的に取り組むべきてある、とするものがあった。［３］

　最後に、身体障害者のための読書支援や資料作成の際に生じる著作権法上の問題につい
て調査した。
　著作権法と関わる課題としては次の３つがある。
　著作権法第37条は、公表された著作物の点字による複製を許している。図書館で、自動
点訳システムなどを活用して、点字による複製サービスができるかどうかを検討すること
は課題のひとつである。
　著作権法第31条の「図書館等における複製」は、一般的には紙コピーの複写物について
規定しているものと理解されているが、規定上は複製の媒体は特に制限されていない。し
たがって身体障害者のために図書を電子媒体に複製して提供することも同条の定める条件
の範囲内であれば可能と考えられ、これから身体障害者サービスを展開する際のひとつの
課題となろう。
　パソコンによる自動点訳システムの処理過程で生成される点字電子テキストをネットワ
ーク上で提供することは、著作権法第23条の有線送信権に抵触するが、電子化された教科
書などをネットワークで転送して点字などに出カできれば、身体障害者の資料入手の範囲
が大きく広がることになる。著作権法上の問題をクリアして図書館間の相互協力の枠内で
このようなことを実現する方途をさぐることも課題である。［５］

　　　　　1)オプタコン　　小型カメラでとらえた文字の形を、そのまま、100 本のピン
　　　　　　　　　　　　　が配列された触知盤に振動として伝え、それを指先で読み取
　　　　　　　　　　　　　らせる装置。
　　　　　2)誘導鈴　　　　一定の場所から一定の時間間隔でチャイム音を発生させ、視
　　　　　　　　　　　　　覚障害者に位置と方向の感覚を与える装置。
　　　　　3)ＯＣＲ（Optical Character Recognition）
　　　　　　　　　　　　　印刷された文宇を光学的に読み取り、電子的な文字コードに
　　　　　　　　　　　　　変換する装置。図書の情報をフロッピーディスクなどに変換
　　　　　　　　　　　　　することができる。
　　　　　4)補聴器用磁気ループ
　　　　　　　　　　　　　騒音や部屋の反響に悩まされる補聴器使用者が、床などに張
　　　　　　　　　　　　　られた磁界を発生する線（ループ）の中にいると、アンプで
　　　　　　　　　　　　　増幅されたマイクの音を明瞭に聞くことができる装置。
　　　　　5)ワイヤレス式振動呼出し器
　　　　　　　　　　　　　呼出し装置のボタンを押すと、利用者に渡した装置が電波を
　　　　　　　　　　　　　受信して振動するもの。

Ⅱ．大学図書館における身体障害者サービスの実態調査

　１．大学図書館における身体障害者サービスの現状

　１）アンケート調査の結果から見る大学図書館の現状

　 (1)アンケート調査の概要

　国立大学図書館における身体障害者サービスの実態と問題点を具体的に把握するため、本調査研究
班は平成８年９月24日付けでアンケート調査を実施した。
　調査対象は、国立大学図書館協議会加盟の99大学のすべての中央図書館（本館）及び分館と、「平
成８年度大学図書館実態調査」の調査対象となっている部局図書館・図書室とし、部局図書館・図書
室の具体的な選択については、各大学の判断に任せた。また、調査日は、平成８年９月１日現在とし、
アンケート中で使用している用語の定義は、身体障害者福祉法の定義に準ずることとした。
　調査票の内容は、大学全体に関わる事項を尋ねた設問Ａと、図書館に関わる事項を尋ねた設問Ｂに
分け、本館については設問Ａ・設問Ｂの双方の、分館及び部局図書館・図書室については設問Ｂのみ
の回答を依頼した。
　その結果、煩雑な調査内容にもかかわらず、本館は調査対象99館中97館から、分館は同じく64館中
62館から、また部局図書館・図書室については各大学に選択を任せたにもかかわらず実に 179の図書
館・図書室から、回答を得ることができた。

(2) 調査結果から見る現状について

　○　大学全体に関わる事項について（設問Ａ）

　①　大学に在学・在職する身体障害者

　　　設問Ａでは、まず各大学の図書館が把握している、大学に在学・在職する身体障害者の人数、
　　及びその障害別の内訳を聞いた。その結果、身体障害者の在学・在職については、97校中90校か
　　ら現在在学・在職中、１校から過去に在学・在職していたとの回答があり、大部分の国立大学に
　　身体障害者が在学・在職していることが明らかになり、身体障害者の在学・在職が決して特殊な
　　状況ではないことがわかった。
　　　1996年12月発行の『障害者白書・平成８年度版』によれば、全国の身体障害者（視覚障害・聴
　　覚障害・肢体不自由・内部障害）数は約 270万人であり、総人口の約２％を占めているが、今回
　　の調査によれば、国立大学における身体障害者数は、学生が約 300人、教職員が約 550人であり、
　　1996年３月発行の『平成７年度学校基本調査報告書（高等教育機関）』による国立大学の総学生
　　数・教職員数のそれぞれ約0.05％・0.4 ％を占めている。
　　　また、在学・在職中の身体障害者全体の障害別の内訳では、肢体不自由が最も多く全体の60％
　　を占め、ついで内部障害が16％、視覚障害が13％、聴覚障害が11％であった。『障害者白書・平
　　成８年度版』によれば、平成３年の「身体障害者実態調査」による全国の身体障害者の障害別の
　　内訳は、肢体不自由が57％、内部障害が17％、聴覚障害が13％、視覚障害が13％となっており、
　　大学における身体障害者の障害別の内訳も、全国の構成比と似た傾向を示している。
　　　次にこの内訳を学生・教職員別に見ると、学生では、肢体不自由が全体の67％を占め、以下聴
　　覚障害が17％、視覚障害が12％、内部障害が４％という割合となり、教職員では、肢体不自由が
　　56％、内部障害が23％、視覚障害が13％、聴覚障害が８％となっている。学生と教職員との間で
　　明らかに数的な差が生じていたのは内部障害であるが、これは年齢が加わるとともに病気等によ
　　って障害を発するケースが多いためであると考えられる。

　②　大学としての対応方針、連絡調整等

　　　大学としての身体障害者への対応方針の設問に対しては、40％の大学は大学としての対応方針
　　があるとの回答だったが、成文化しているとの回答があったところはわずかに３校のみであった。
　　　また、大学として身体障害者へのサービスに関する部局間での連絡調整を行っているかどうか
　　を尋ねたところ、50％以上の大学が連絡調整を行っていたが、その担当部局は、学生に関する問
　　題では学生部・課、教職員に関する問題では庶務（総務）部・課である傾向がみられた。
　　　アンケート後に追跡調査として電話で実態を聞いた結果では、対応方針を成文化していると回
　　答した大学の具体的な内容としては、たとえば入試の時の対応方針や、身体障害者の受入や修学
　　に関する委員会等の組織に関する規則類の整備をあげている。対応方針が成文化されていないと
　　回答があった大学においても、過去の経験に基づき個々の事情に応じて対応しているものと推測
　　される。

　③　図書館としての対応方針、連絡調整等

　　　図書館としての身体障害者への対応方針の設問に対しては、21館（20％）から対応方針がある
　　との回答を得たが、これは大学としての対応方針がある場合と比べ、かなり少ないといわざるを
　　得ず、成文化しているところも１館もなかった。また各分館等との連絡調整についての設問でも、
　　33％の図書館が行っているに過ぎず、国立大学図書館としては、身体障害者サービスに関する対
　　応が、大学としての対応に比べても十分には行われていないことを示している。

　○　図書館に関わる事項について（設問Ｂ）

　①　施設・設備

　　　図書館の建物・施設等の整備状況を尋ねた設問では、施設・設備については、本館は85％（計
　　画中のものをいれると90％）が整備されているのに対し、分館は60％が、また部局図書館・図書
　　室は25％が整備されているに過ぎない。分館、部局図書館・図書室については、整備を計画中の
　　ところもきわめて少なく、図書館の規模によって施設・設備の整備状況に大きな差があることが
　　明らかになった。
　　　また整備されているものとして多いのは、出入口等のスロープ、障害者用トイレ、障害者用エ
　　レベーター、自動ドアである。また、対面朗読室は本館で７館、部局図書館・図書室で１館設置
　　されていた。他方、障害者用警報装置（聴覚障害者用警報装置、職員呼出用警報装置等）が整備
　　されていたのは、本館で５館、分館で２館、部局図書館・図書室で３館しかなかったが、これは
　　防災上の問題はもとより、日常的な身体障害者の安全上にも問題である。さらに館内用車椅子
　　（常備のもの）は本館で２館、分館で１館用意されているだけであった。
　　　なお、その他の施設・設備としては、障害者入口やカウンターのある階以外からカウンターに
　　通ずるインターホンを設置しているとの回答が複数館からあった。

　②　資料

　　　身体障害者用の図書館資料は、本館で20％が所蔵している他は、分館、部局図書館・図書室と
　　も１～２％しか所蔵しておらず、全体として障害者用の図書館資料の所蔵はきわめて少ないこと
　　が明らかになった。また、所蔵している場合でもその大部分は点字図書であり、聴覚障害者用ビ
　　デオを所蔵しているところは１館もなかった。なお、資料の配置に対する配慮として、点字図書
　　等は対面朗読室や点字資料室等に別置している図書館が多い。

　③　読書支援サービス等

　　　所蔵図書等の身体障害者に対する読書支援サービスについての設問では、読書支援サービスを
　　実施している図書館は、本館、分館、部局図書館・図書室のすべてをあわせても６館に過ぎず、
　　ほとんど実施されていないことがわかった。また実施している内容は、大半が対面朗読であるが、
　　図書館が朗読のためのボランティアを斡旋している例は１館しかなく、大部分は障害者自身が朗
　　読ボランティアを見つけ図書館の対面朗読室を利用して対面朗読を受けている。
　　　また、読書支援のための施設・設備・機器等に関する設問では、本館については18％が、分館、
　　部局図書館・図書室については３～４％が設置していると回答しているが、設置されているもの
　　としては拡大読書機、車椅子用閲覧席が主である。

　④　情報検索支援サービス等

　　　身体障害者に対する情報検索支援サービスについての設問では、情報検索支援サービスを実施
　　している図書館は、本館、分館では15～17％、部局図書館・図書室では８％弱であり、実施して
　　いる内容は、代行検索や検索補助である。また、代行検索等を行うデータベースとしては、ＯＰ
　　ＡＣや館内・学内で提供されているデータベースが主であるが、学内利用者にとっては、こうし
　　た学内作成のデータベースは利用できるのが当然である。しかし、現実には、障害を持つ利用者
　　は、ＯＰＡＣを検索することさえ困難な状況があることが改めて明らかになった。

　⑤　介助的支援

　　　介助的支援について、図書館でマニュアル化等をして実施しているか、という設問に対して、
　　実施しているとの回答があったのは、本館では20％弱、分館、部局図書館・図書室では３～６％
　　程度である。実施している内容は、館内誘導、書架探索（書架からの資料の取り出し等）、車椅
　　子介助が多いが、手話やコピーの代行を行っている図書館もあった。

　⑥　ボランティア

　　　障害者サービスのためにボランティア等との協力を行っているか、という設問に対しては、今
　　後実施を計画しているところを含め、協力を行っているとの回答があったのは、本館、分館、部
　　局図書館・図書室のすべてをあわせても６館しかない。また、調査時点で実際に行っていたのは
　　１館のみであったが、導入予定という回答のあった１館については、平成８年11月にボランティ
　　アが導入されたので、国立大学の附属図書館でボランティアが導入されているところは２館とな
　　った。今後は、学生ボランティア等の学内ボランティア組織との協力の他に、学外ボランティア
　　や地域の社会福祉協議会等との連携・協力が重要になってくると考えられる。

　⑦　利用者教育

　　　身体障害者サービスに関して利用者教育を行っているか、という設問に対しても、今後実施を
　　計画しているところも含め、利用者教育を行っているとの回答があったのは、本館、分館、部局
　　図書館・図書室のすべてをあわせても９館のみである。実施している内容は、個別の利用案内（
　　オリエンテーション）のみであるが、利用案内をする準備がある旨を障害を持つ利用者に伝えて
　　あっても障害者からの希望がないという回答もあった。

　⑧　広報

　　　身体障害者サービスに関する広報の実施の有無については、計画しているところを含め、本館、
　　分館、部局図書館・図書室のすべてをあわせても４館のみである。身体障害者の場合、広報の必
　　要性は特に高いが、身体障害者サービスに限らず一般的な利用上必要な情報も得られていないの
　　で、体系的かつ継続性のある広報を行っていく必要がある。また、具体的な広報の実施方法につ
　　いても、検討を進める必要がある。

　⑨　職員研修、図書館間協力

　　　身体障害者サービスに関する職員研修の実施の有無については、計画しているところを含め、
　　本館、分館、部局図書館・図書室のすべてをあわせても７館のみである。また、図書館間協力等
　　については、実施しているという回答はなかった。これらについては、今後の課題となろう。

　⑩　その他

　　　その他、自由記入の主な意見は大別して以下のようにまとめることができる。
　　z@　現状
　　　　・学生同士の助けあいがある
　　　　・身体障害者の入学や復学を機に図書館として検討を開始した
　　　　・身体障害者からの要望があればできることからすぐに対応したい
　　zA　今後の対応　－　個々の館の問題として
　　　　・図書館の新築・増築等の時に施設・設備等の整備を考慮したい
　　　　・施設面は整っているのでサービス体制等を整備したい
　　　　・ボランティアの必要性を感じる
　　zB　研修、ガイドライン等　－　各地域単位や国立大学全体として
　　　　・研修が必要
　　　　・対応マニュアル、ガイドライン等の作成が必要

　２）アンケート調査単純集計表

　設問Ａ　大学全体に関わることについて

　　　調査対象館　：　本館　９９館
　　　回　答　館　：　　　［９７館］

　　１．大学に身体障害者は在学または在職していますか。　　　　　　　　　　　　　（回答館数）
　　　　ア．現在、在学・在職している　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［９０］
　　　　　　　視覚障害　　　　　　　　　　　　┌学生　41人　　教職員　71人　　合計　 112人┐
　　　　　　　聴覚障害　　　　　　　　　　　　│　　　55　　　　　　　46　　　　　　 101　│
　　　　　　　肢体不自由　　　　　　　　　　　│　　 222　　　　　　 312　　　　　　 534　│
　　　　　　　内部障害　　　　　　　　　　　　└　　　12　　　　　　 130　　　　　　 142　┘
　　　　　　────────────────────────────────────────
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（合計） 330人　　　　　 559人　　　　　 889人
　　　　イ．過去に在学・在職していたが現在はいない　　　　　　　　　　　　　　　　［　１］
　　　　ウ．在学・在職していたことはない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　４］

　　２．大学としての障害者への対応方針等がありますか。
　　　　ア．ある　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［３９］
　　　　　　ａ．成文化している　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌［　３］┐
　　　　　　ｂ．成文化はしていない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└［３６］┘
　　　　イ．ない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［５８］
　　　　　　ａ．話し合い又は検討はしたことがある　　　　　　　　　　　　　　　　┌［４１］┐
　　　　　　ｂ．まったくない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└［１２］┘

　　３．大学として障害者へのサービスに関する部局間等での連絡調整を行っていますか。
　　　　（複数回答可）
　　　　ア．行っている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［５４］
　　　　　　ａ．庶務（総務）部・課　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌［１６］┐
　　　　　　ｂ．学生部・課　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│［３２］│
　　　　　　ｃ．学務部・課　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│［　２］│
　　　　　　ｄ．保健管理センター　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│［　２］│
　　　　　　ｅ．図書館　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│［　０］│
　　　　　　ｆ．その他　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└［１３］┘
　　　　　　　　＊交通安全委員会、身体障害学生修学援助委員会、修学指導課等。
　　　　　　　　　他に障害者教育研究委員会、障害者受入懇談会等の組織があることを確認。
　　　　イ．行っていない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［４３］

　　４．図書館としての障害者への対応方針等がありますか。
　　　　ア．ある　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［２１］
　　　　　　ａ．成文化している　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　０］
　　　　　　ｂ．成文化はしていない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［２１］
　　　　イ．ない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［７５］
　　　　　　ａ．話し合い又は検討はしたことがある　　　　　　　　　　　　　　　　　［４５］
　　　　　　ｂ．まったくない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［２３］

　　５．図書館として障害者へのサービスに関する各分館・各係間等の連絡調整を行ってい
　　　　ますか。
　　　　ア．行っている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［３２］
　　　　イ．行っていない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［６３］

　設問Ｂ　図書館に関わることについて

　　　調査対象館　：　本館　９９館　　分館　６４館　　部局図書館・室
　　　回　答　館　：　　　［９７館］　　　（６２館）　　＜ 179館・室＞

　　１．図書館の建物・施設等は障害者に対する配慮をもって整備されていますか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（回答館・室）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本館　　分館　　部局
　　　　①　整備されている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［８２］（３８）＜４６＞
　　　　②　整備されていない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［１３］（２０）＜ 133＞
　　　　　　ア．整備を計画中である　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌［　５］（　１）＜　３＞
　　　　　　イ．当分の間予定はない　　　　　　　　　　　　　　　　　　└［　７］（１７）＜ 113＞
　　１－１．整備されているものをいくつでも選んでください。
　　　　　　ア．出入口等のスロープ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［７４］（３６）＜４３＞
　　　　　　イ．自動ドア　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［６２］（２３）＜２１＞
　　　　　　ウ．点字ブロック　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［１４］（　２）＜　３＞
　　　　　　エ．点字パネル　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［２０］（　２）＜　８＞
　　　　　　オ．障害者用エレベーター（事務用エレベーターとの共用でも可）［６６］（２８）＜３２＞
　　　　　　カ．対面朗読室　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　６］（　０）＜　１＞
　　　　　　キ．障害者用トイレ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［６９］（２９）＜３３＞
　　　　　　ク．障害者用警報装置　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　５］（　２）＜　３＞
　　　　　　　　＊肢体不自由者用トイレ警報装置、職員呼出用警報装置、入口にインターホン、
　　　　　　　　　聴覚障害者用警報装置、トイレに押しボタン等
　　　　　　ケ．書架間スペースの確保（車椅子で利用可）　　　　　　　　　［３９］（１７）＜　９＞
　　　　　　コ．館内用車椅子（常備のもの）　　　　　　　　　　　　　　　［　２］（　１）＜　０＞
　　　　　　サ．その他　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　６］（　４）＜　０＞
　　　　　　　　＊モニターで講義室からの画像・音声を受信・受講できるコーナー、
　　　　　　　　　２階からカウンターへのインターホン、障害者入口にインターホン、
　　　　　　　　　ブックディテクションシステムは車椅子に対応、スロープの必要ない設計

　　２．障害者用の図書館資料を所蔵していますか。
　　　　①　所蔵している　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［１９］（　１）＜　５＞
　　　　②　所蔵していない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［７６］（５９）＜ 173＞
　　２－１．所蔵しているものをいくつでも選んでください。
　　　　　　ア．拡大本　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　３］（　０）＜　１＞
　　　　　　イ．点字図書　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［１７］（　１）＜　５＞
　　　　　　ウ．視覚障害者用録音図書（テープ）　　　　　　　　　　　　　［　１］（　０）＜　０＞
　　　　　　エ．聴覚障害者用ビデオ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　０］（　０）＜　０＞
　　　　　　オ．その他　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　０］（　０）＜　０＞
　　２－２．資料の配置等について配慮
　　　　　　ア．配慮している　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［１０］（　１）＜　３＞
　　　　　　　　＊対面朗読室に配架、特殊資料室に配架、教官閲覧室に別置、教務課分室に配置、
　　　　　　　　　特別閲覧室に配置、点字図書用閲覧室に配架、点字資料室に配架
　　　　　　イ．特に配慮していない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　７］（　０）＜　２＞

　　３．所蔵図書等の障害者に対する読書支援サービスを実施していますか。
　　　　①　実施している　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　３］（　１）＜　２＞
　　　　②　実施していない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［９２］（５９）＜ 177＞
　　　　　　ア．計画中である　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　３］（　２）＜　０＞
　　　　　　　　＊附属図書館将来構想事務検討委員会で検討中、音声合成装置付きパソコンへの
　　　　　　　　　データ入力、ボランティア導入後実施予定
　　　　　　イ．当分の間予定はない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［７６］（４６）＜ 140＞
　　３－１．実施しているものをいくつでも選んでください。
　　　　　　ア．対面朗読　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　３］（　０）＜　１＞
　　　　　　　　＊障害者自身がボランティアを頼む、図書館がボランティアを斡旋
　　　　　　イ．録音サービス　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　０］（　０）＜　０＞
　　　　　　ウ．点訳サービス　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　０］（　０）＜　０＞
　　　　　　エ．その他　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　０］（　１）＜　１＞
　　　　　　　　＊図書館員が書架から専用席まで出納

　　４．所蔵図書等の障害者に対する読書支援のための施設・設備・機器等が
　　　　ありますか。
　　　　①　ある　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［１７］（　３）＜　６＞
　　　　②　ない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［７８］（５７）＜ 173＞
　　　　　　ア．設置を計画中である　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　２］（　２）＜　０＞
　　　　　　　　＊車椅子用閲覧席
　　　　　　イ．当分の間予定はない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［６５］（４４）＜ 133＞
　　４－１．設置されているものをいくつでも選んでください。
　　　　　　ア．車椅子用閲覧席　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　８］（　３）＜　２＞
　　　　　　イ．拡大読書機　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　９］（　０）＜　５＞
　　　　　　ウ．音声読書機（朗読機）　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　２］（　０）＜　０＞
　　　　　　エ．点字複写機　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　３］（　０）＜　０＞
　　　　　　オ．視覚障害者用テープレコーダー　　　　　　　　　　　　　　［　３］（　０）＜　０＞
　　　　　　カ．その他　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　３］（　２）＜　１＞
　　　　　　　　＊モニター機器、オプタコン（視覚障害者用パソコン）、音声合成装置付きパソコン、
　　　　　　　　　医学情報検索用パソコン、点字タイプライター、点字ディスプレイ

　　５．障害者に対する情報検索支援のためのサービスを行っていますか。
　　　　①　行っている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［１７］（　９）＜１４＞
　　　　②　行っていない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［７６］（４９）＜ 162＞
　　　　　　ア．サービスを計画中である　　　　　　　　　　　　　　　　　［　３］（　０）＜　９＞
　　　　　　　　＊電子図書館での朗読機能、ボランティア導入後代行検索
　　　　　　イ．当分の間予定はない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［６０］（３７）＜ 131＞
　　５－１．行っているサービスをいくつでも選んでください。
　　　　　　ア．代行検索　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［１７］（　９）＜　　＞
　　　　　　　　ａ．ＯＰＡＣ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［１４］（　８）＜１１＞
　　　　　　　　ｂ．館内・学内で提供されているデータベース等　　　　　　［１３］（　９）＜　９＞
　　　　　　　　ｃ．他機関で提供されているデータベース等　　　　　　　　［　４］（　３）＜　６＞
　　　　　　イ．その他　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　２］（　１）＜　２＞
　　　　　　　　＊代行検索を要求の都度行う、肢体不自由者に対する検索補助、障害の程度により
　　　　　　　　　自力で行えるよう配慮

　　６．障害者に対する情報検索支援のための機器等は整備されていますか。
　　　　①　整備されている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　３］（　０）＜　２＞
　　　　②　整備されていない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［９２］（５９）＜ 175＞
　　　　　　ア．整備を計画中である　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌［　２］（　３）＜　０＞┐
　　　　　　イ．当分の間予定はない　　　　　　　　　　　　　　　　　　└［８１］（４５）＜ 140＞┘
　　６－１．整備されているものをいくつでも選んでください。
　　　　　　ア．視覚障害者用情報検索（アクセス）機器　　　　　　　　　　［　２］（　０）＜　１＞
　　　　　　　　＊音声合成及び点字表示装置付きWindows パソコン、音声合成付きパソコン
　　　　　　　　・この機器の障害者用検索マニュアルはありますか
　　　　　　　　　　①　ある　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌［　０］（　０）＜　１＞┐
　　　　　　　　　　②　ない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└［　１］（　０）＜　０＞┘
　　　　　　イ．車椅子用検索デスク　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　１］（　０）＜　０＞
　　　　　　ウ．その他　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　０］（　０）＜　１＞
　　　　　　　　＊盲人用プリンター

　　７．図書館利用のための介助的支援について、図書館内でマニュアル化等
　　　　をして実施していますか。
　　　　①　行っている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［１７］（　４）＜　５＞
　　　　②　行っていない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［７８］（５６）＜ 173＞
　　　　　　ア．実施を計画中である　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　３］（　２）＜　１＞
　　　　　　　　＊ボランティアによるガイドヘルプ、書架探索、文献複写代行、録音
　　　　　　イ．当分の間予定はない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［６３］（４４）＜ 138＞
　　７－１．行っているものをいくつでも選んでください。
　　　　　　ア．車椅子介助　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　９］（　４）＜　３＞
　　　　　　イ．手話　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　１］（　０）＜　１＞
　　　　　　ウ．館内誘導　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［１６］（　３）＜　１＞
　　　　　　エ．書架探索（書架からの資料の取り出し等）　　　　　　　　　［１０］（　４）＜　３＞
　　　　　　オ．その他　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　２］（　１）＜　２＞
　　　　　　　　＊雑誌１冊でも本人の席まで運ぶ、来館があればサービス課職員１名が付く、
　　　　　　　　　コピー代行（Ｃ大）

　　８．障害者サービスのためにボランティア等との協力を行っていますか。
　　　　①　行っている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　１］（　０）＜　０＞
　　　　②　行っていない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［９４］（６０）＜ 178＞
　　　　　　ア．実施を計画中である　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　２］（　２）＜　１＞
　　　　　　　　＊ボランティア導入予定、大学院の自治会にボランティアの計画を希望
　　　　　　イ．当分の間予定はない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［８１］（４７）＜ 144＞
　　８－１．行っているものをいくつでも選んでください。
　　　　　　ア．大学図書館ボランティアの導入　　　　　　　　　　　　　　［　１］（　０）＜　０＞
　　　　　　イ．学生ボランティア等、学内ボランティア組織との連絡・協力　［　０］（　０）＜　０＞
　　　　　　ウ．学外ボランティアの紹介・協力　　　　　　　　　　　　　　［　１］（　０）＜　０＞
　　　　　　エ．地域の社会福祉協議会等との連絡・連携　　　　　　　　　　［　１］（　０）＜　０＞
　　　　　　オ．その他　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　０］（　０）＜　０＞

　　９．障害者サービスに関して利用者教育を行っていますか。
　　　　①　行っている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　４］（　１）＜　０＞
　　　　②　行っていない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［９１］（５９）＜ 178＞
　　　　　　ア．実施を計画中である。　　　　　　　　　　　　　　　　　┌［　２］（　２）＜　０＞┐
　　　　　　イ．当分の間予定はない　　　　　　　　　　　　　　　　　　└［７６］（４７）＜ 146＞┘
　　９－１．行っているものをいくつでも選んでください。
　　　　　　ア．障害者への利用者教育（オリエンテーション）　　　　　　　［　３］（　１）＜　０＞
　　　　　　　　＊車椅子利用者に利用案内している、新入生オリエンテーションの一環として個別に、
　　　　　　　　　準備ある旨伝えてあるが希望回答なし、過去に実施実績あり、（パソコンの使い方を
　　　　　　　　　一度行った）
　　　　　　イ．障害者向けの利用案内資料の作成　　　　　　　　　　　　　［　０］（　０）＜　０＞
　　　　　　ウ．その他　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　１］（　０）＜　０＞
　　　　　　　　＊入学時に口頭で説明）

　　10．障害者サービスに関して広報を行っていますか。
　　　　①　行っている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　１］（　０）＜　０＞
　　　　　　＊オリエンテーション時に広報資料提供
　　　　②　行っていない。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［９４］（５９）＜ 178＞
　　　　　　ア．実施を計画中である　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　１］（　２）＜　０＞
　　　　　　イ．当分の間予定はない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［８２］（４７）＜ 153＞

　　11．障害者サービスのための職員研修を行っていますか。
　　　　①　行っている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　１］（　２）＜　０＞
　　　　　　＊学内外の関連講習会に出席、月１回の事務連で必要に応じ、対応及び介助について
　　　　②　行っていない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［９１］（５５）＜ 179＞
　　　　　　ア．実施を計画中である　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌［　２］（　２）＜　０＞┐
　　　　　　イ．当分の間予定はない　　　　　　　　　　　　　　　　　　└［８０］（４３）＜ 156＞┘

　　12．障害者の図書館利用に関して図書館間協力や大学間協力を行っていま
　　　　すか
　　　　①　行っている　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［　０］（　０）＜　０＞
　　　　②　行っていない　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　［９４］（５６）＜ 178＞
　　　　　　ア．実施を計画中である　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌［　２］（　２）＜　０＞┐
　　　　　　イ．当分の間予定はない　　　　　　　　　　　　　　　　　　└［８３］（４５）＜ 149＞┘

３）「大学図書館における身体障害者サービスに関するアンケート調査」調査票

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　筑大図発第３１号
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成８年９月24日

　国立大学図書館協議会加盟館長　殿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　国立大学図書館協議会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　身体障害者サービスに関する調査研究班主査館
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　筑波大学附属図書館長
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　北　　原　　保　　雄

　　　　　大学図書館における身体障害者サービスに関するアンケート調査について（依頼）

　国立大学図書館では、これまで身体に障害を有する利用者の受け入れについては、個々の大学が個別に対
応してきた例はありましたが、国立大学図書館全体として充分な体制を整えてきたとは言いがたい状況であ
りました。このような現状に鑑み、第４３回国立大学図書館協議会総会において設置された、身体障害者サ
ービスに関する調査研究班では、身体障害者の大学における学習・研究を支援するために、大学図書館が環
境整備を進めるにあたり、必要と考えられる事項について共通の課題等を調査研究し、ガイドラインを作成
することを目的として活動しています。
　このたび、本調査研究班において身体障害者への図書館サービスのあり方を検討するにあたって、各大学
における身体障害者へのサービス等の実態を把握するため、全国の国立大学附属図書館にアンケート調査を
お願いすることとなりました。
　つきましては、ご多用中恐縮ですが、別紙記入要領によりご回答くださるようお願いいたします。
　なお、本調査研究班では、具体的な作業を行うため、調査研究班のもとにワーキング・グループを編成し
調査研究を進めておりますが、本アンケートの集計・分析等にあたっては、このワーキング・グループに負
うところが多いことを申し添えます。

　　　　　　大学図書館における身体障害者サービスに関するアンケート調査用紙記入要領

１．アンケート調査の目的

　　　本アンケートは、国立大学図書館の身体障害者サービスの実態と問題点を具体的に把握し、
　　本調査研究班での検討の際に、基礎データとして使用するために行うものです。
　　　また、本アンケートは、身体障害者福祉法で規定されている身体障害者（［用語について］をご参照
　　ください）へのサービスを調査の対象としています。

２．調査対象

　　　国立大学図書館協議会加盟図書館の中央図書館（本館）及び分館並びに「平成８年度大学図書館実態
　　調査」の調査対象となっている部局図書館・室　　（個別データは公表いたしません。）

３．アンケートの配布について

　　　アンケート用紙は、中央図書館（本館）及び分館については、まとめて送付しています。お手数です
　　が他の関係図書館・室については、必要部数を複製して配布してください。また、提出については、大
　　学として一括して（大学としての集計は不要です）郵送してくださるようお願いします。

４．記入にあたっての留意事項

　（１）アンケート調査用紙に直接記入し回答してください。
　（２）選択方式の設問の回答は、該当する記号を○で囲んでください。
　（３）設問事項に記述回答する場合は該当欄に記述し、書ききれない場合は用紙の余白または裏面に記述
　　　　してください。
　（４）中央図書館（本館）は設問Ａ及び設問Ｂ、他の図書館・室は設問Ｂのみお答えください。なお、回
　　　　答館名は中央図書館（本館）は設問Ａの用紙に、他の図書館・室は設問Ｂの用紙に記入してくださ
　　　　い。
　（５）平成８年９月１日現在でお答えください。

５．提出期限

　　平成８年１０月１５日

６．提出先

　　〒３０５　　茨城県つくば市天王台１－１－１
　　　　　　　　　　筑波大学図書館部情報管理課企画渉外係

７．問い合わせ先

　　TEL 　０２９８（５３）２３４２　　　情　　報　　管　　理　　課　長　　谷内　　　聰
　　TEL 　０２９８（５３）２３５９　　　情報サービス課図書サービス係長　　篠塚　富士男
　　FAX 　０２９８（５３）６０２１

　［用語について］

　　本アンケートで使用している用語の定義は以下のとおりです。

　　　　身体障害者　　　　身体障害者福祉法では①視覚障害、②聴覚又は平衡機能の障害、③音声機能、
　　　　　　　　　　　　　言語機能又はそしゃく機能の障害、④肢体不自由、⑤心臓、じん臓、呼吸器、
　　　　　　　　　　　　　ぼうこう若しくは直腸又は小腸の機能障害、がある１８歳以上の者であって、
　　　　　　　　　　　　　都道府県知事から身体障害者手帳の交付を受けた者をいう、と規定されている
　　　　　　　　　　　　　が、本アンケートでもこの定義によるものとする。
　　　　内部障害者　　　　身体障害者福祉法で規定する、心臓、じん臓、呼吸器、ぼうこう若しくは直腸
　　　　　　　　　　　　　又は小腸の機能障害があり、またそれが永続して、日常生活が著しい制限を受
　　　　　　　　　　　　　ける身体障害者をいう。

　　　　　　　　　　　　（参考：改訂社会福祉用語辞典（厚生省社会・援護局、児童家庭局監修）、改訂
　　　　　　　　　　　　　　　　版、中央法規、1994年）

　　　　　　　　大学図書館における身体障害者サービスに関するアンケート調査

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　調　査　票

　　　　　　　（回答館名）　大学名＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿図書館名＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　担当者＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　電話＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（整理番号）

設問Ａ．はじめに大学全体に関わることについてお尋ねします。

　　１．大学に身体障害者（以下「障害者」という。）は在学または在職していますか。ア～ウの中から一
　　　　つだけ選んでください。（イおよびウはわかる範囲でけっこうです。）
　　　　ア．現在、在学・在職している
　　　　　　┌視覚障害者　　　　学生　　　人　　　　教職員　　　人
　　　　　　│聴覚障害者　　　　学生　　　人　　　　教職員　　　人
　　　　　　│肢体不自由者　　　学生　　　人　　　　教職員　　　人
　　　　　　└内部障害者　　　　学生　　　人　　　　教職員　　　人
　　　　イ．過去に在学・在職していたが現在はいない
　　　　ウ．在学・在職していたことはない
　　２．大学としての障害者への対応方針等がありますか。ア～イの中から一つだけ選んでください。
　　　　ア．ある
　　　　　　　ａ．成文化している
　　　　　　　ｂ．成文化していない
　　　　イ．ない
　　　　　　　ａ．話し合い又は検討はしたことがある
　　　　　　　ｂ．まったくない
　　３．大学として障害者へのサービスに関する部局間等での連絡調整を行っていますか。
　　　　ア．行っている
　　　　　　　その場合、連絡調整の窓口は学内のどの部局が行っていますか
　　　　　　　　　ａ．庶務（総務）部・課
　　　　　　　　　ｂ．学生部・課
　　　　　　　　　ｃ．学務部・課
　　　　　　　　　ｄ．保健管理センター
　　　　　　　　　ｅ．図書館
　　　　　　　　　ｆ．その他（　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）
　　　　イ．行っていない
　　４．図書館としての障害者への対応方針等がありますか。
　　　　ア．ある
　　　　　　　ａ．成文化している
　　　　　　　ｂ．成文化していない
　　　　イ．ない
　　　　　　　ａ．話し合い又は検討はしたことがある
　　　　　　　ｂ．まったくない
　　５．図書館として障害者へのサービスに関する各分館・各係間等の連絡調整を行っていますか。
　　　　ア．行っている
　　　　イ．行っていない

　　　　　　　（回答館名）　大学名＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿図書館名＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　担当者＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　電話＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（整理番号）

設問Ｂ．次に図書館に関わることについてお尋ねします。

　　１．図書館の建物・施設等は障害者に対する配慮をもって整備されていますか。
　　　　①　整備されている
　　　　②　整備されていない
　　　　　　ア．整備を計画中である（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　イ．当分の間予定はない
　　１－１．整備されていると回答された図書館にお尋ねします。次のうち、整備されているものをいくつ
　　　　　　でも選んでください。
　　　　　　ア．出入口等のスロープ
　　　　　　イ．自動ドア
　　　　　　ウ．点字（誘導）ブロック
　　　　　　　　ａ．図書館の出入口まで等、館外のみ設置されている
　　　　　　　　ｂ．エレベーターまで等、館内のみ設置されている
　　　　　　　　ｃ．館外・館内とも設置されている
　　　　　　エ．点字（誘導）パネル
　　　　　　　　ａ．エレベーター内のみ設置
　　　　　　　　ｂ．主要な通路（分岐点等）に設置
　　　　　　　　ｃ．その他
　　　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　オ．障害者用エレベーター（事務用エレベーターとの共用でも可）
　　　　　　カ．対面朗読室
　　　　　　キ．障害者用トイレ
　　　　　　ク．障害者用警報装置
　　　　　　　　ａ．聴覚障害者用警報装置
　　　　　　　　ｂ．視覚障害者用警報装置
　　　　　　　　ｃ．その他
　　　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　ケ．書架間スペースの確保（車椅子で利用可）
　　　　　　コ．館内用車椅子（常備のもの）
　　　　　　サ．その他（自由にご記入ください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　２．障害者用の図書館資料を所蔵していますか。
　　　　①　所蔵している
　　　　②　所蔵していない
　　２－１．所蔵していると回答された図書館にお尋ねします。次のうち、所蔵しているものをいくつでも
　　　　　　選んでください。
　　　　　　ア．拡大本　　　　　　　　　　　　　　（約　　　　点　　　　冊）
　　　　　　イ．点字図書　　　　　　　　　　　　　（約　　　　点　　　　冊）
　　　　　　ウ．視覚障害者用録音図書（テープ）　　（約　　　　点　　　　本）
　　　　　　エ．聴覚障害者用ビデオ　　　　　　　　（約　　　　点　　　　本）
　　　　　　オ．その他（自由にご記入ください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　２－２．所蔵していると回答された図書館にお尋ねします。これらの資料の配置等について配慮してい
　　　　　　ますか。
　　　　　　ア．配慮している（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　イ．特に配慮していない
　　３．所蔵図書等の障害者に対する読書支援サービスを実施していますか。
　　　　①　実施している
　　　　②　実施していない
　　　　　　ア．計画中である（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　イ．当分の間予定はない
　　３－１．実施していると回答された図書館にお尋ねします。次のうち、実施しているものをいくつでも
　　　　　　選んでください。
　　　　　　ア．対面朗読
　　　　　　　　　ａ．職員が朗読者となっている
　　　　　　　　　ｂ．障害者自身が朗読ボランティアを頼んで朗読してもらっている
　　　　　　　　　ｃ．図書館が朗読ボランティアを斡旋している
　　　　　　イ．録音サービス
　　　　　　　　　ａ．職員が録音している
　　　　　　　　　ｂ．ボランティアに録音を依頼している
　　　　　　　　・職員・ボランティアに関わらず録音サービスを実施している場合、どのように著作権処
　　　　　　　　　理を行っていますか。
　　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　ウ．点訳サービス
　　　　　　　　　ａ．職員が点訳している
　　　　　　　　　ｂ．ボランティアに点訳を依頼している
　　　　　　エ．その他（自由にご記入ください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　４．所蔵図書等の障害者に対する読書支援のための施設・設備・機器等がありますか。
　　　　①　ある
　　　　②　ない
　　　　　　ア．設置を計画中である（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　イ．当分の間予定はない
　　４－１．あると回答された図書館にお尋ねします。次のうち、設置されているものをいくつでも選んで
　　　　　　ください。
　　　　　　ア．車椅子用閲覧席
　　　　　　イ．拡大読書器
　　　　　　ウ．音声読書機（朗読機）
　　　　　　エ．点字複写機
　　　　　　オ．視覚障害者用テープレコーダー
　　　　　　カ．その他（自由にご記入ください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　５．障害者に対する情報検索支援のためのサービスを行っていますか。
　　　　①　行っている
　　　　②　行っていない
　　　　　　ア．サービスを計画中である（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　イ．当分の間予定はない
　　５－１．行っていると回答された図書館にお尋ねします。次のうち、行っているサービスをいくつでも
　　　　　　選んでください。
　　　　　　ア．代行検索
　　　　　　　　　ａ．ＯＰＡＣ
　　　　　　　　　ｂ．各種ＣＤ－ＲＯＭ等、館内・学内で提供されているデータベース等
　　　　　　　　　ｃ．他機関で提供されているデータベース等
　　　　　　イ．その他（自由にご記入ください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　６．障害者に対する情報検索支援のための機器等は整備されていますか。
　　　　①　整備されている
　　　　②　整備されていない
　　　　　　ア．整備を計画中である（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　イ．当分の間予定はない
　　６－１．整備されていると回答された図書館にお尋ねします。次のうち、整備されているものをいくつ
　　　　　　でも選んでください。
　　　　　　ア．視覚障害者用情報検索（アクセス）機器（音声合成装置付パソコン等のように具体的な機
　　　　　　　　器の種類を記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　　　・この機器の障害者用検索マニュアルはありますか
　　　　　　　　　　①　ある
　　　　　　　　　　②　ない
　　　　　　イ．車椅子用検索ディスク
　　　　　　ウ．その他（自由にご記入ください）
　　７．図書館利用のための介助的支援について、図書館内でマニュアル化等（対応係内での話し合い・マ
　　　　ニュアル化を含む）をして実施していますか。
　　　　①　行っている
　　　　②　行っていない
　　　　　　ア．実施を計画中である（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　イ．当分の間予定はない
　　７－１．行っていると回答された図書館にお尋ねします。次のうち、行っているものをいくつでも選ん
　　　　　　でください。
　　　　　　ア．車椅子介助
　　　　　　イ．手話
　　　　　　ウ．館内誘導
　　　　　　エ．書架探索（書架からの資料の取り出し等）
　　　　　　オ．その他（自由にご記入ください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　８．障害者サービスのためにボランティア等との協力を行っていますか。
　　　　①　行っている
　　　　②　行っていない
　　　　　　ア．実施を計画中である（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　イ．当分の間予定はない
　　８－１．行っていると回答された図書館にお尋ねします。次のうち、行っているものをいくつでも選ん
　　　　　　でください。また、具体的な資料があればお送りください。
　　　　　　ア．大学図書館ボランティアの導入
　　　　　　イ．学生ボランティア等、学内のボランティア組織との連絡・協力
　　　　　　ウ．学外ボランティアの紹介・協力
　　　　　　エ．地域の社会福祉協議会等との連絡・連携
　　　　　　オ．その他（自由にご記入ください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　９．障害者サービスに関して利用者教育を行っていますか。
　　　　①　行っている
　　　　②　行っていない
　　　　　　ア．実施を計画中である（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　イ．当分の間予定はない
　　９－１．行っていると回答された図書館にお尋ねします。次のうち、行っているものをいくつでも選ん
　　　　　　でください。
　　　　　　ア．障害者への利用者教育（オリエンテーション）（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　イ．障害者向けの利用案内資料（録音テープ、点字、視覚障害者用ビデオ等）の作成
　　　　　　ウ．その他（自由にご記入ください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　１０．障害者サービスに関して広報（例：障害者への館報の提供等）を行っていますか。
　　　　①　行っている（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　②　行っていない
　　　　　　ア．実施を計画中である（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　イ．当分の間予定はない
　１１．障害者サービスのための職員研修を行っていますか。
　　　　①　行っている（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　②　行っていない
　　　　　　ア．実施を計画中である（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　イ．当分の間予定はない
　１２．障害者の図書館利用に関して図書館間協力や大学間協力を行っていますか。
　　　　①　行っている
　　　　②　行っていない
　　　　　　ア．実施を計画中である（内容を具体的に記入してください）
　　　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　イ．当分の間予定はない
　１２－１．行っていると回答された図書館にお尋ねします。行っている内容と協力先図書館等を、具体的
　　　　　　にご記入ください。（例：点字図書の相互貸借サービス（○○県立図書館））
　　　　　　┌　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┐
　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　１３．障害者から図書館に対して、要望が出ている事項がありましたら、実現しているか否かに関係なく
　　　　ご記入ください。
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　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
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　１４．その他、障害者の図書館利用について、貴館における特別なサービスや、今後のサービス計画、意
　　　　見、問題点等ありましたら何でも自由にご記入ください。
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　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
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　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　└　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ご協力ありがとうございました。

大学図書館における身体障害者サービスの実態

国立大学図書館協議会

身体障害者サービスに関する調査研究班報告書

第Ⅰ部

平成９年６月

国立大学図書館協議会

身体障害者サービスに関する調査研究班

ま え が き

目 次

Ⅰ．大学図書館における身体障害者サービスの現状と課題

１．現状

２．課題

Ⅱ．大学図書館における身体障害者サービスの実態調査

１．大学図書館における身体障害者サービスの現状

１）アンケート調査の結果から見る大学図書館の現状

(1)アンケート調査の概要

(2) 調査結果から見る現状について

○ 大学全体に関わる事項について（設問Ａ）

① 大学に在学・在職する身体障害者

② 大学としての対応方針、連絡調整等

③ 図書館としての対応方針、連絡調整等

○ 図書館に関わる事項について（設問Ｂ）

① 施設・設備

② 資料

③ 読書支援サービス等

④ 情報検索支援サービス等

⑤ 介助的支援

⑥ ボランティア

⑦ 利用者教育

⑧ 広報

⑨ 職員研修、図書館間協力

⑩ その他

２）アンケート調査単純集計表

設問Ａ 大学全体に関わることについて

設問Ｂ 図書館に関わることについて

３）「大学図書館における身体障害者サービスに関するアンケート調査」調査票

大学図書館における身体障害者サービスに関するアンケート調査

調 査 票

設問Ａ．はじめに大学全体に関わることについてお尋ねします。

設問Ｂ．次に図書館に関わることについてお尋ねします。

　大学図書館における身体障害者サービスの実態

　　　　　　　　国立大学図書館協議会

　　　身体障害者サービスに関する調査研究班報告書

　　　　　　　　　　　第Ⅰ部

　　　　　　　　　　平成９年６月

　　　　　　　　国立大学図書館協議会

　　　　身体障害者サービスに関する調査研究班

　　　　　　　　　　ま　　え　　が　　き

　　　　　　　　　　　　目　　　　　　　次

　１．大学図書館における身体障害者サービスの現状

　１）アンケート調査の結果から見る大学図書館の現状

　 (1)アンケート調査の概要

　○　大学全体に関わる事項について（設問Ａ）

　①　大学に在学・在職する身体障害者

　②　大学としての対応方針、連絡調整等

　③　図書館としての対応方針、連絡調整等

　○　図書館に関わる事項について（設問Ｂ）

　①　施設・設備

　②　資料

　③　読書支援サービス等

　④　情報検索支援サービス等

　⑤　介助的支援

　⑥　ボランティア

　⑦　利用者教育

　⑧　広報

　⑨　職員研修、図書館間協力

　⑩　その他

　２）アンケート調査単純集計表

　設問Ａ　大学全体に関わることについて

　設問Ｂ　図書館に関わることについて

　　　　　　　　大学図書館における身体障害者サービスに関するアンケート調査

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　調　査　票