大学図書館における身体障害者サービスのあり方

国立大学図書館協議会身体障害者サービスに関する調査研究班報告書  第2部


まえがき

 本調査研究班は、任務期間を2年間として平成8年7月に設置された。1年目の平成8年度においては、大学図書館における身体障害者サービスの実態を調査し、その結果を報告書第I部としてまとめた。
 2年目の平成9年度においては、実態調査に基づいて大学図書館における身体障害者サービスのあり方を研究した。本冊子はその研究の成果を報告書第II部としてまとめたものである。Iで基本的な考え方を示し、IIで身体障害者のための体制、サービス、施設・設備等、人的支援のあり方について述べ、IIIで視覚障害者のための読書支援機器・情報検索支援機器の導入の事例報告を行い、機器による支援のあり方について述べた。IIIではさらに、障害者のWWW利用に関する背景と最近の研究開発動向について調査結果を報告している。
 障害のある人もない人も、共に生活し、活動する社会を目指すべきであるという理念が 一般に浸透しつつある。一方、大学においても学生・教職員の多様化が進展している。こうした状況下にあって、身体障害者サービスのあり方を見直し、新たな前進をはかることは大学図書館が取り組むべき重要な課題のひとつであると考えられる。
 各大学における取り組みに本報告を役立てていただければ幸いである。

 平成10年6月

国立大学図書館協議会        
身体障害者サービスに関する調査研究班


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