はじめに

当特別委員会は、平成10年6月24日開催の第45回総会において設置が決定されたものである。設置の目的及び検討事項は、附録1に掲げた設置要項に記されているとおりである。
当特別委員会は、与えられた課題を(1)大学図書館の組織・機構及び業務の改善、と(2)図書館職員の確保・研修・処遇、との二つに大きく分け、平成10年度には加盟館全館を対象にアンケート調査を実施した。調査の集計結果は、(1)については平成11年6月23日〜24日開催の総会において配布し、(2)については平成11年11月に全加盟館に配布した。二年目の平成11年度においては、アンケート調査の集計結果を基礎データとして、それぞれの課題に関する問題点を整理するとともに、問題に取り組む方向について検討をすすめた。平成11年11月26日開催の理事会では、活動の中間報告を行い、(2)に関する具体的提言を示して了承された。
本冊子はその検討結果をとりまとめたものである。1、2ではそれぞれ(1)、(2)の課題に関するアンケートの集計結果の分析と検討結果を記述した。また当特別委員会は図書館職員の処遇改善の参考とするため技術専門職員制度の調査を行ったので、その調査結果を3に報告した。
大学のあり方自体が大きく変動しようとしている現在において、大学図書館の組織・機構及び業務の改善について、また、図書館職員の確保・研修・処遇のあり方について、各大学で取り組みをすすめる上で、本報告を役立てていただければ幸いである。

平成12年6月

国立大学図書館協議会
図書館組織・機構特別委員会


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