III.まとめ

 平成10年度からの3年間の活動で、与えられた課題については調査検討を終え、さまざまな成果を得た。この図書館電子化システム特別委員会については、それゆえ本年度で終了するものであるが、構成する委員館の問題意識は高く、協議する中で次のような意見が出された。
 電子化システムの問題は、今後ますます大学図書館にとって重要となる事項であり、様々な検討課題が今後出てくることが考えられるので、今後は特定の検討課題によることなく、臨機応変に対応できる組織が必要である。
 また、昨年度「2000年京都電子図書館国際会議」が実施されたこともあり、電子図書館に関する諸外国に対する窓口、または、受け皿が何らかの形で必要であると思われる。
 図書館電子化システム特別委員会として、最終報告書をここに上程するにあたり、さらなる発展的取り組みが引き継がれるよう、この2つのことを国立大学図書館協議会に提言する。
 なお、本文中で述べた協力者にくわえて、とくに九州地区国立大学図書館協議会図書館電子化推進連絡会議各ワーキング・グループの調査研究活動が報告書を作成するにあたって大きな支えとなったことを報告するとともに、ご協力いただいた同WGの各位に御礼申し上げる。
 最後にあたり、当特別委員会の成果が大学図書館の情報化に役立つことを願いつつ、3年間にわたる国立大学図書館協議会各館のご指導ご協力に感謝の意を表したい。


目次に戻る