Dublin Coreの基本15エレメント
DC1.1に基づく(http://purl.org/dc/documents/doc-dces-19990702.htm)
エレメント名identifier定義および説明
タイトルTitle情報資源に与えられた名前。
一般的には、当該情報資源を公式に表す名前。
作成者Creator情報資源の内容の作成に主たる責任を持つ実体。
情報資源の例としては、人、組織あるいはサービスがある。一般的には、当該実体を表すために作成者の名前が用いられる。
主題およびキーワードSubject情報資源の内容のトピック。
一般的には、トピックを表すキーワード、キーフレーズ、あるいは分類コードによって表される。推奨される表現方法は、統制された語彙あるいは公式の分類システムの中から値を選ぶことである。
内容記述Description情報資源の内容の記述。
内容記述には、限定はしないが次のものが合まれる:アブストラクト、目次、内容の図的表示への参照、内容に関する自由記述
公開者(出版者)Publisher情報資源を利用可能にすることに対して責任を持つ実体。
公開者の例としては、人、組織、あるいはサービスがある。一般的には、当該実体を表すために公開者の名前が用いられる。
寄与者Contributor情報資源の内容への寄与に対して責任を持つ実体。
寄与者の例としては、人、組織、あるいはサービスがある。一般的には、当該実体を表すために公開者の名前が用いられる。
日付Date情報資源のライフサイクルにおける何らかの事象に対して関連付けられた日付。
一般的には、当該資源が作成されたあるいは利用可能になった日付に関係づけられる。推奨される表現方法は、ISO8601のプロファイルに定義されたものであり、かつYYYY-MM-DD形式のものである。
資源タイプType情報資源の内容の性質もしくはジャンル。
資源タイプには、一般的な種類、機能、ジャンル、あるいは内容の集合体のレベルを表す用語が用いられる。推奨される表現方法は、統制された語彙の中から用語を選ぶことである。(たとえば、Dublin Core Types のワーキングドラフト。)当該情報資源の物理的表現形式ないしディジタル形式での表現形式を表すには形式エレメントを用いる。
形式Format物理的表現形式ないしディジタル形式での表現形式。
一般的には、当該情報資源のメディアの型あるいは特性が示される。形式は当該情報資源を表示、ないし動作させるために必要なソフトウェアあるいはハードウェアを表すために利用しても構わない。特性の例としては、サイズや時間・期間が合まれる。推奨される表現方法は、統制された語彙の中から値を選ぶことである。(たとえば、コンピュータのメディア形式を決める Internet Media Types のリストがある。)
資源識別子Identifier与えられた環境において一意に定まる情報資源に対する参照。
推奨される表現方法は、資源の識別のために公式に定められた記述方法に適合する文字列ないしは番号によって当該情報資源を表すことである。資源識別のために公式に認められた記述方法の例には(Uniform Resource Locator (URL)を含む)Uniform Resource Identifier(URI)、Digital Object Identifier(DOI)および International Standard Book Number(ISBN)がある。
情報源(出処)Source現在の情報資源が作り出される源になった情報資源への参照。
出処となる当該情報資源の全体あるいはその部分から現在の情報資源が作り出されることがある。推奨される表現方法は、資源識別のために公式に認められた記述方法に適合する文字列もしくは番号によって当該情報源を表すことである。
言語Language当該情報資源の内容の言語。
言語の値を表すために推奨される方法は、(ISO 639 から採用された)2文字で言語の種類を表す言語コードである RFC 1766 に基づくコードである。加えて、それに続けて、(ISO 3166 から採用された)国を表すコードを書くことができる。たとえば、‘en’は英語、‘fr’はフランス語、‘en-uk’はイギリスで使用される英語を表す。
関係Relation関連情報資源への参照。
推奨される方法は、公式に認められた識別のための記述方法に適合する文字列ないしは番号を用いて当該情報資源を参照することである。
対象範囲(空間的・時間的)Coverage情報資源の内容が表す範囲あるいは領域。
対象範囲は一般的に空間的場所(地名ないし地理座標)、時間的範囲(時間期間を表すラベル、日付、ないし期間)、あるいは管轄(行政単位など)である。推奨される方法は統制された語彙(たとえば Thesaurus of Geographic Names)の中から選ぶこと、および、適切と認められる場合には、地理座標や日付で示される期間の代わりに地名や期間名を用いる。
権利管理Rights情報資源に合まれる、ないしは関わる権利に関する情報。
一般的には、権利管理エレメントは当該情報資源に関わる権利管理に関する表明、あるいはそうした情報を提供するサービスヘの参照を表す。知的財産権(IPR)、著作権、ならびにいろいろな財産権に関する情報を表すためにしばしば用いられる。権利管理エレメントがない場合には、当該情報資源に関して以上のような権利ならびに他の権利に関していかなる仮定もできない。
出典:杉本重雄“メタデータに関する最近の話題から-サブジェクトゲートウエイとDublin Core-"日本図書館協会目録委員会編『電子資料の組織化』(日本図書館協会, 2000.5), pp.55-56