保存図書館に関する調査研究報告書: 資料編 11. 保存図書館に関するアンケート調査

⑪　保存図書館に関するアンケート調査

⑪ｉ　共同保存図書館に関するアンケート調査票

１．調査の実施にあたって

　近年の学術研究の進展に伴う学術資料の急激な量的増大は、大学図書館にとって、図書
館資料の収蔵対策を講ずる上で深刻な問題となっています。
　本調査研究班では、学術情報システムを構成する一機関として共同保存図書館（学術資
源センター（仮称））を設置し、大学等図書館に所蔵する学術資料のうち重複図書館資料
及び利用頻度の低下した図書館資料等を組織的に収集し、未来にわたって確実に保存する
システムや、また大学図書館等の収蔵スペースの狭隘化にも対応する施設として学術資源
の有効な利用のあり方について検討を行っております。
　本調査は、各大学図書館における図書館資料の収蔵及び保存の現状を把握し、また、共
同保存図書館のあり方等についてのご意見を伺い調査研究の基礎資料とするものです。

２．記入にあたっての留意事項

（１）回答は、附属図書館（本館）・分館毎に記入ください。
（２）本調査票は設問用紙とアンケート回答用紙からなっています。
（３）回答は、別紙「了ンケート回答用紙」に記人ください。
（４）選択方式での設問には、該当する数字を「○」で囲んでください。
（５）記入欄に書ききれない場合は、適宜別の用紙に記入の上、添付してください。

　　　　　　　　　　　設問用紙

１．施設の状況について本館、分館単位で記入してください。（設問Ａ、Ｂ、Ｃ 1. 3.は
　　　　　　平成４年度文部省大学図書館実態調査票の数値を転記してください。）
　　　Ａ　面積、棚数等についてお答えください。（平成４年５月１日現在）
　　　　　１．総延べ面積（㎡）
　　　　　２．書庫面積　（㎡）
　　　　　３．棚板総延長（ｍ）
　　　　　４．収容可能冊数（冊）
　　　Ｂ　蔵書数についてお答えください。（平成４年３月３１日現在）
　　　　　１．図書の所蔵数（冊）
　　　　　２．雑誌の所蔵種類数（種）
　　　　　３．視聴覚資料所蔵数（タイトル）
　　　Ｃ　年問受入冊数についてお答えください。
　　　　　１．平成３年度受入数（冊）
　　　　　２．1.のうち製本雑誌の受入数（冊）
　　　　　３．最近３ヵ年の平均受入数（冊）
　　　　　４．3.のうち製本雑誌の平均受入数（冊）
　　　Ｄ　未製本雑誌等備品以外の資料で占めている棚板総延長（ｍ）はどのくらいです
　　　　　　か。

２．書架の収容状況について概ねあと何年ぐらい収容できますか。
　　　　　Ｉ．既に満杯状態で収容できない
　　　　　２．１～２年程度
　　　　　３．３～５年程度
　　　　　４．６年～

３．図書館資料を収容するための対応について
　　　Ａ　どのような施設上の対応を行いましたか。（複数回答可）
　　　　　１．新・増築を行った（過去１０年以内）
　　　　　２．館内に書架（集密書架を含む）を増設した（過去５年以内）
　　　　　３．学内の他の施設を利用している
　　　　　４．特に措置を講じていない
　　　　　５．その他
　　　Ｂ　Ａで２と答えた場合、どのような方法でスペースを確保しましたか。（複数回
　　　　　　答可）
　　　　　１．書庫及び閲覧室の壁面等空きスペースを利用した。
　　　　　２．閲覧席を撤去した
　　　　　３．書架間隔を狭めた
　　　　　４．セミナー室等を転用した
　　　　　５．その他

４．図書館施設の新・増築計画について
　　　Ａ　図書館委員会等において策定された計面がありますか。
　　　　　１．計画がある
　　　　　２．検討中である
　　　　　３．計画がない
　　　　　４．その他
　　　Ｂ　Ａで１と答えた場合、新・増築の主たる目的は何ですか。
　　　　　１．書架スペースに重点を置いている
　　　　　２．全体の整備・拡充を計画している
　　　　　３．その他
　　　Ｃ　Ａで１と答えた場合、どの程度の面積（㎡）をお考えですか。

５．集密書架の設置状況について
　　　Ａ　設置していますか。
　　　　　１．設置している
　　　　　２．設置していない
　　　Ｂ　Ａで１と答えた場合、その規模についてお答えください。
　　　　　１．設置面積（㎡）
　　　　　２．収容可能数（冊）
　　　Ｃ　開架閲覧室に設置している場合の状況についてお答えください。
　　　　　１．設置面積（㎡）
　　　　　２．収容可能数（冊）
　　　Ｄ　今後も設置計画がありますか、又、現在設置していない館は計画があり
　　　　　　ますか。
　　　　　１．計画がある
　　　　　２．計画はない
　　　Ｅ　Ｄで１と答えた場合は、その規模についてお答えください。
　　　　　１．設置面積（㎡）
　　　　　２．収容予定数（冊）

６．重複図書館資料及び利用頻度の低下した図書館資料の収容スペースについて
　　　Ａ　施設についてどのような措置を講じましたか。（複数回答可）
　　　　　１．館外に別置する施設を確保した
　　　　　２．館内の一部に専用のコーナーを設けた
　　　　　３．一切していない
　　　　　４．その他
　　　Ｂ　Ａで１と答えた場合、その規模についてお答えください。
　　　　　１．設置面積（㎡）
　　　　　２．収容可能数（冊）
　　　　　３．収容数（冊）
　　　Ｃ　近い将来、これら資料の収容スペース確保の計画がありますか。
　　　　　　（学外を含む）
　　　　　１．ある
　　　　　２．ない

７．書庫及び書架スペースの確保を目的とした図書館資料のマイクロ化について
　　　Ａ　マイクロ化を行っていますか。
　　　　　１．行っている
　　　　　２．行っていない
　　　Ｂ　Ａで１と答えた場合、その対象資料は何ですか。（複数回答可）
　　　　　１．図書
　　　　　２．雑誌
　　　　　３．新聞
　　　　　４．その他

８．図書館資料の廃棄について
　　　Ａ　最近５年問に図書館資料を廃棄したことがありますか。
　　　　　１．ある
　　　　　２．ない
　　　Ｂ　Ａで１と答えた場合、廃棄は定期的に行っていますか。
　　　　　１．定期
　　　　　２．不定期
　　　Ｃ　最近５年間に廃棄した冊数はどのくらいですか。
　　　　　１．図書（冊）
　　　　　２．雑誌（冊）（合冊製本単位）
　　　　　３．その他
　　　Ｄ　廃棄した図書の種類は主としてどんなものですか。
　　　　　　例えば、学習参考図書、レファレンスブック、研究用図書などと具体的に
　　　　　　ご記入ください。

　　　Ｅ　廃棄した雑誌の種類は主としてどんなものですか。
　　　　　　例えば、大学紀要・学協会誌、官庁刊行誌、学術雑誌、一般・教養誌、
　　　　　　広報誌などと具体的にご記入ください。

　　　Ｆ　廃棄が困難な理由は何ですか。（複数回答可）
　　　　　１．他大学等の図書館で保存されているという保証がない
　　　　　２．個々の資料について不用・廃棄の是非の合意が得難い
　　　　　３．規程類がない
　　　　　４．手続きが煩雑である
　　　　　５．人手が足りない
　　　　　６．その他
　　　Ｇ　図書館資料の廃棄に関する規程類の整備状況をお聞かせください。
　　　　　１．制定済である
　　　　　２．検討中である
　　　　　３．制定していない

９．図書館資料の他大学図書館等への管理換について
　　　Ａ　最近５年間に図書館資料を管理換したことがありますか。
　　　　　１．ある
　　　　　２．ない
　　　Ｂ　Ａで１と答えた場合、その数はどのくらいですか。
　　　　　１．図書（冊）
　　　　　２．雑誌（冊　（合冊製本単位）
　　　　　３．その他

10．図書館資料の効果的な収集・保存のための調整を学内で行っていますか。
　　行っている場合はその内容を具体的にご記入ください。
　　　例えば、全学的な選書・受入基準の制定、分担収集・分担保存の申合せなど。

11．地区・地域・分野別等の分担収集・保存について
　　　（外国雑誌センター、資料センター等の事業は除く。）
　　　Ａ　貴館の地区若しくは地域に分担収集・保存のための組織がありますか。
　　　　　１．ある
　　　　　２．ない
　　　Ｂ　Ａで１と答えた場合、その組織に参加していますか。
　　　　　１．参加している
　　　　　２．参加していない
　　　Ｃ　Ｂで１と答えた場合、その名称と新聞・雑誌等分担収集・保存の内容について
　　　　　　ご記入くたさい。

12．部局図書館・室に関する以下の設問について、本館でお答えください。なお、部局
　　図書館・室とは文部省大学図書館実態調査で調査対象となっている図書館・室とし
　　ます。
　　　Ａ　貴学に部局図書館・室はありますか。
　　　　　１．ある
　　　　　２．ない
　　　Ｂ　Ａで１と答えた場合のみ以下の設問にお答えください。但し、回答した数値が
　　　　　設問１のＡ～Ｃに係る数値の内数となる場合は余白に（内）と表示ください。
　　　　　１．部局図書館・室の数　　　（平成４年５月１日現在）
　　　　　２．延ぺ総面積（㎡）　　　　（　　　　〃　　　　　）
　　　　　３．棚板総延長（ｍ）　　　　（　　　　〃　　　　　）
　　　　　４．図書の所蔵数（冊）　　　（平成４年３月３１日現在）
　　　　　５．雑誌の所蔵種類数（種）　（　　　　〃　　　　　　）
　　　　　６．平成３年度受入数（冊）
　　　Ｃ　個々の図書館により、事情が異なると思われますが、本館からみて部局図書館
　　　　　・室の全体的な書架の余裕（狭隘）度は如何ですか。
　　　　　１．余裕がある
　　　　　２．狭隘である
　　　　　３．非常に狭隘である
　　　　　４．その他
　　　Ｄ　部局図書館・室で収容しきれなくなった図書館資料の扱いについてお答えくだ
　　　　　　さい。（複数回答可）
　　　　　１．返却の希望があるが本館等で収容しきれない
　　　　　２．順次返却され、本館等に収容している
　　　　　３．図書館・室以外の場所に別置している
　　　　　４．管理換・廃棄等により処理している
　　　　　５．その他

13．現在、本調査研究班では、共同保存図書館の機能として
　　①重複図書館資料及び利用頻度の低下した図書館資料等の収集・保存及ぴ特殊資料の
　　　寄託保存。
　　②現物貸出及び文献複写サービス。
　　③直接来館者への閲覧・貸出、レファレンスサービス。
　　④保存資料の目録・所在情報等の提供。
　　⑤収集した資料の活用及び再利用のための欠落補充や交換資料等の仲介サービス。
　　を考えています。
　　　さらに将来的にはこれらの機能のほか
　　⑥学位論文等稀用資料の収集・保存。
　　⑦劣化資料等の保存及び電子化・マイクロ化など他の媒体への変換事業の一元化。
　　⑧保存図書館機能と資料を活用して諸外国大学等図書館、保存図書館との国際交換・
　　　提供事業。
　　も考えられます。
　　　Ａ　このような共同保存図書館が設置された場合、貴館では重複図書館資料及ぴ利
　　　　　用頻度の低下した図書館資料等を共同保存図書館に移したいとお考えですか。
　　　　　１．直ちに移したい
　　　　　２．近い将来移したい
　　　　　３．当面移さないが、いずれかの時期には移したい
　　　　　４．その他
　　　Ｂ　Ａで１と答えた場合、移したいとお考えの図書の量はどのくらいありますか。
　　　　　１．５千冊未満
　　　　　２．５千～１万間未満
　　　　　３．１万～３万冊未満
　　　　　４．３万～５万冊未満
　　　　　５．５万冊以上
　　　Ｃ　Ａで１と答えた場合、移したいとお考えの雑誌の量はどのくらいありますか。
　　　　　　合冊製本単位でお答えください。
　　　　　１．１千冊未満
　　　　　２．１千～３千冊未満
　　　　　３．３千～５千冊未満
　　　　　４．５千～１万冊夫満
　　　　　５．１万冊以上
　　　Ｄ　本調査研究班で考えている共同保存図書館の機能について、或いはその他にも
　　　　　ご意見、ご希望がありましたらご自由にお書きください。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　筑大図　第　４３　号
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成４年１１月２６日

各国立大学附属図書館　館長　殿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　国立大学図書館協議会
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　保存図書館に関する調査研究班主査館
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　筑波大学附属図書館長
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新　井　敏　弘

　　　　　　保存図書館に関するアンケート調査について（依頼）

　第３９回国立大学図書館協議会総会において設置された、保存図書館に関する調査研究
班では、７月以来、ワーキンググループを編成し作業を進めております。
　ついては、保存図書館について検討するにあたって、各大学図書館における図書館資料
の収蔵、保管等の実態を把握する必要があることから、アンケート調査をお願いすること
となりました。
　ご多忙中恐縮ですが、下記の要領によりご回答くださるようお願いします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　記

１．調査の対象
　　調査は、国立大学図書館協議会加盟の全大学の附属図書館（本館）及び分館を対象と
　します。

２．調査の期日
　　調査は、特に指定したものを除き、平成４年１０月３１日現在とします。

３．提出期限
　　調査の回答は、平成４年１２月１８日（金）までに提出くださるようお願いします。
　　　なお、提出はアンケート回答用紙のみお送りください。

４．提出先
　　調査の回答は、筑波大学図書館部情報管理課企画係宛にお願いします。
　　　住所：〒３０５　茨城県つくば市天王台１丁目１－１

　　なお、本調査に関するお問い合わせは、次にお願いします。
　　　TEL ０２９８（５３）２３５７　情報サービス課長　　熊谷　俊夫
　　　TEL ０２９８（５３）２３４４　情報管理課課長補佐　重里　信一

　　⑪ii　保存図書館に関するアンケート集計結果の区分の説明

○規模別
　・Ａ規模　　（８学部以上の大学）
　・Ｂ規模　　（５－７学部）
　・Ｃ規模　　（２－４学部）
　・Ｄ規模　　（単科大学）

○館種別
　・総合その他（総合大学の本館・中央図書館、その他；教養分館、経済学部分館、以下の
　　　　　　　　分野以外の図書館）
　・教育　　　（教育系大学、教育学部、教育学部分館、外国語学部、体育系大学、
　　　　　　　　　芸術系大学）
　・医学　　　（新設医科大学、医学分館、医科薬科大学、薬学分館、生命科学分館、
　　　　　　　　歯学分館）
　・工学　　　（工業大学、工学部、工学分館、情報工学分館、理学部分館、電気通信大学
　　　　　　　　、技術科学大学、商船大学、繊維系学部、工芸系大学、芸術工科大学）
　・農学　　　（農学部、農学分館、水産学部、園芸学部分館、畜産大学、農学図書館）

○沿革別
　・旧帝大　　（北海道・東北・東京・名古屋・京都・大阪・九州大学）
　・旧六及び筑波大（千葉・新潟・金沢・岡山・長崎・熊本・筑波大学）
　・新八　　　（弘前・群馬・東京医科歯科・信州・鳥取・広島・徳島・鹿児島大学）
　・新教育大　（上越教育・兵庫教育・鳴門教育大学）
　・新設医科大（旭川・浜松・宮崎・滋賀医科、富山医科薬科、島根・高知・佐賀・大分
　　　　　　福井・山梨・香川医科大学、山形・愛媛・琉球大学医学部）
　・新構想大　（長岡・豊橋技術科学大学、鹿屋体育大学、北陸・奈良先端科学技術大学院
　　　　　　大学、九州工業大学情報工学部、図書館情報大学）
　・その他　　（上記以外の大学。　放送大学、総合研究大学院大学も含む）

⑪ 保存図書館に関するアンケート調査

設問用紙

⑪　保存図書館に関するアンケート調査

　　　　　　　　　　　設問用紙