第61回国立大学図書館協会総会の開催

総会の様子

 第61回国立大学図書館協会総会が、東京学芸大学附属図書館を当番館として、平成26年6月19日に東京都渋谷区で開催された。

 古田元夫・国立大学図書館協会会長の開会の辞に続き、出口利定・東京学芸大学学長、藤井健志・東京学芸大学附属図書館長の挨拶が行われた後、議事に先立ち、議長として中山伸一・筑波大学附属図書館長、副議長として鷹野景子・お茶の水女子大学附属図書館長が選出され、両氏により議事が執り行われた。

 まず初めに、平成26年度の会長、副会長、理事館、監事館について報告があり、続いて第60回総会(平成25年6月)以降の本協会の活動に関する一般経過報告が行われた。

 次に(1)平成25年度決算報告、(2)会則等の改正、(3)平成26年度事業計画(委員会の主な活動、マネジメント・セミナー、シンポジウム、地区活動の助成、海外派遣事業)、(4)平成26年度予算について、協議された。

 下間康行・文部科学省研究振興局参事官(情報担当)から、所管事項として、(1) 平成26年度の関連予算等、(2) 学修環境整備に関わる主な政策提言等、(3) 学修環境充実のための学術情報基盤の整備について、(4) 学術情報の流通・発信について、(5) 大学図書館への期待等の説明があった。次に、安達淳・国立情報学研究所学術基盤推進部長から、 (1) 国立情報学研究所(NII)について、(2) 大学図書館との連携、(3) 学術コンテンツ事業の現在、(4) これからの学術情報基盤等の説明があった。また、小陳左和子・国立情報学研究所学術基盤推進部図書館連携・協力室長から、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)の事業に関して説明があった。

 引き続き、平成26年度国立大学図書館協会賞表彰式が行われ、今年度の受賞者である島根大学附属図書館全国遺跡資料リポジトリ推進会議事務局の図書館活動における功績をたたえ、表彰状と記念品が授与された。

 後半には、昨年度までのワークショップに替わって研究集会が開催された。研究集会では、国立大学図書館協会海外派遣事業参加者の報告や学術情報委員会の平成25年度活動成果報告があり、続いて「電子ジャーナルの安定的な整備・提供について」をテーマとする事例報告を基に活発な議論が交わされた。