第54回国立大学図書館協会総会の開催

開会の挨拶をする西郷・国立大学図書館協会会長(東京大学附属図書館長)

 第54回国立大学図書館協会総会が、九州大学附属図書館を当番大学として、6月28日にJALリゾートシーホークホテル(福岡市)で開催された。
 まず、西郷和彦・国立大学図書館協会会長の開会の辞に続き、梶山千里・九州大学総長、有川節夫・九州大学附属図書館長の挨拶があった。続いて、議事に先立ち、議長として矢田・新潟大学附属図書館長、副議長として早川・鹿児島大学附属図書館長が推薦され、出席者の了承のもと、両氏が議事を執り行うこととなった。

 議事に入り、まず第53回総会(平成18年6月)以降の本協会の活動に関する一般経過報告が行われた。続いて協議事項として、(1)理事選出について、(2)平成18年度決算報告・同監査報告について、(3)平成18年度記念基金収支決算報告・同監査報告について、(4)平成19年度事業計画(案)について、(5)平成19年度予算(案)について、などが協議された。


所管事項説明(勝野・文部科学省研究振興局情報課長)  次いで、文部科学省の勝野頼彦・研究振興局情報課長から所管事項として、(1)近年の国立大学を取り巻く動向について、(2)学術研究をめぐる動向・特に学術分科会の活動について、(3)学術情報基盤をめぐる最近の動向について、(4)平成20年度の概算要求について、などの説明があった。
 引き続き、平成19年度国立大学図書館協会賞表彰式が行われ、島根大学附属図書館における「貴重資料展示、講演会・シンポジウム企画及び成果物編集・出版プロジェクト」による情報発信活動の功績をたたえ、表彰状と記念品が授与された。

 午後にはワークショップが行われ、「A.図書館組織、人事制度のあり方、人材育成の方策等について」、「B.今後の図書館システムと利用者サービスの方向性について」、「C.機関リポジトリの運営・推進について」の3テーマそれぞれにおいて、活発な議論が行われた。また、このワークショップでの協議内容については、総まとめの全体会議において速やかに報告された。