平成24年度国立大学図書館協会「学術情報流通セミナー」を開催

パネルディスカッションの写真
 国立大学図書館協会は、東京大学大学院理学研究科・理学部小柴ホールにて1月24日、「学術情報流通セミナー−改革に向けての共通認識のために−」を開催した。

 学術情報流通改革への取り組みについては近年、種々多様となり、全体を個々人が把握することが困難な状況となっている。各大学の担当者や管理職が状況認識を共有できるよう、学術情報流通の動向と課題を概観することをテーマとした。

 講師として、国立情報学研究所学術基盤推進部図書館連携・協力室長、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)事務局長の熊渕智行氏、小樽商科大学学術情報課長の杉田茂樹氏、筑波大学附属図書館情報管理課長の内島秀樹氏が、それぞれ「学術雑誌・電子ジャーナル購読の現状と課題」、「オープンアクセス出版の動向」、「リポジトリの現状と動向」の演題で講演を行った。

 当日参加した約90名の参加者は、熱心に講演に耳を傾け、講演の後に行われた京都大学附属図書館事務部長の栃谷泰文氏の司会による三氏とのパネルディスカッションでは、会場からの質問も交え、リポジトリの評価、ビッグディールの今後、学術情報流通の課題などに関して、活発な意見が交わされた。参加者からは「情報を共有できる有意義な機会となった。」などの感想が出るなど、盛会のうちに終了した。