国立大学図書館協議会

図書館情報システム特別委員会

目録業務システム専門委員会

最  終  報  告

(要約)




 本報告では、平成6年度に実施した「目録データ作成に関するアンケート」の集計結果
および意見に基づき、「遡及入力」、「中国語資料の入力」、「目録システム地域講習会」
の3事項について、入力側の立場から目録データの品質向上をめざして検討を行ったもの
である。

(1)遡及入力の促進について
    遡及入力は各大学の責任において実施されるものであり、半数以上の図書館(室)
   で実施又は計画されている。
    とりわけ開架図書の遡及入力については、和図書であれば9割近く、英語の資料
   でも8割近くが、所蔵レコードを追加するだけで所期の目的が達成できるほど、書
   誌レコードのデータベース化が進んでいる。
    したがって、各大学の工夫により開架図書の遡及入力を促進すべきであると考え
   る。
    一方、研究活動に必要な図書の入力には、外国語読解能力、書誌解析能力を備え
   た職員の確保・養成や支援ツールとしての参照ファイルが必要と考える。また、全
   国的な事業として効率的に展開するためには遡及入力予算措置も別途必要と考える。

(2)中国語資料入力について
    NACSIS-CATへの目録データ入力は、それほど行われていないという現状がある。
    中国語資料の入力促進のためには、必要とする文字セットを扱える端末の整備や
   目録基準の整備及び要員の確保・養成が必要と考える。
    また、中国語資料を多量に所蔵している機関のデータを先行入力したり、参照フ
   ァイルを整備することにより、入力作業の軽減も図るべきだと考える。

(3)目録システム地域講習会の開催について
    目録システム地域講習会は平成7年度においては開催を希望した19大学が実施し
   ている。
    目録データの品質維持には、講習会は必要なものであり、開催地・機関や講師の
   派遣など、適正かつ効率的な調整が必要である。
    同時に、各大学においても学内研修やマニュアルの整備が必要である。





目   次





1.は じ め に   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1



2.目録業務システム専門委員会検討経緯   −−−−−−−−−−−−− 2



3.改善すべき事項について


 3.1 遡及入力の推進について   −−−−−−−−−−−−−−−− 3


 3.2 中国語資料の入力について   −−−−−−−−−−−−−−− 5


 3.3 目録システム地域講習会の開催の在り方について   −−−−− 7



4.お わ り に   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 10



5.参 考 資 料


  平成7年度活動概要   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 11


  委 員 名 簿   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 11


  図書館情報システム特別委員会

  目録業務システム専門委員会設置要項   −−−−−−−−−−−−− 12