第62回国立大学図書館協会総会の開催

総会の様子

 第62回国立大学図書館協会総会が、熊本大学附属図書館を当番館として、平成27年6月18日に熊本県熊本市で開催された。

 久留島典子・国立大学図書館協会会長の開会の辞に続き、原田信志・熊本大学長、山尾敏孝・熊本大学附属図書館長の挨拶が行われた後、議事に先立ち、議長として深貝保則・横浜国立大学附属図書館長、副議長として鶴田隆治・九州工業大学附属図書館長が選出され、両氏により議事が執り行われた。

 まず初めに、第61回総会(平成26年6月)以降の本協会の活動に関する一般経過報告が行われた。

 次に、(1)平成27年度の理事館、監事館について、(2)平成26年度決算報告、(3)平成27年度事業計画(委員会の主な活動、マネジメント・セミナー、シンポジウム、地区活動の助成、海外派遣事業)、(4)平成27年度予算について、協議された。

 榎本剛・文部科学省研究振興局参事官(情報担当)並びに菅原光・文部科学省研究振興局参事官(情報担当)付から、所管事項として、(1) 学修環境整備に関わる主な政策・提言等、(2) 学術情報の流通に関する最近の動向、(3) 学術情報基盤に関する調査・情報の共有の説明があった。次に、酒井清彦・国立情報学研究所学術基盤推進部次長から、 (1) 国立情報学研究所(NII)について、(2) 大学図書館との連携、(3) 学術コンテンツ事業の現在、(4) これからの学術情報基盤等の説明があった。また、大学図書館と国立情報学研究所との連携・協力推進会議に関連する、(1)大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)、(2)これからの学術情報システム構築検討委員会、(3)機関リポジトリ推進委員会からの報告があった。

 引き続き、平成27年度国立大学図書館協会賞表彰式が行われ、今年度の受賞者である東京大学情報システム部情報基盤課学術情報チーム 石田唯氏と広島大学図書館 ライティングセンター実務担当者グループの図書館活動における功績をたたえ、表彰状と記念品が授与された。また、平成26年度の国立大学図書館協会海外派遣事業参加者の報告があった。

 休憩の後、研究集会が開催され、教育学習支援検討特別委員会の平成26年度活動成果報告に続いて、テーマ報告「オープンサイエンスと大学図書館」では活発な議論が交わされた。