第60回国立大学図書館協会総会の開催

総会の様子

 第60回国立大学図書館協会総会が、名古屋大学附属図書館を当番館として、平成25年6月20日に名古屋市で開催された。

 古田元夫・国立大学図書館協会会長の開会の辞に続き、M口道成・名古屋大学総長、佐 野充・名古屋大学附属図書館長の挨拶が行われた後、議事に先立ち、議長として江夏由樹・一橋大学附属図書館長、副議長として島津明・北陸先端科学技術大学院大学附属図書館長が選出され、両氏により議事が執り行われた。

 まず初めに、平成25年度の会長、副会長、理事館、監事館について報告があり、続いて第59回総会(平成24年6月)以降の本協会の活動に関する一般経過報告が行われた。

 次に(1)平成24年度決算報告、(2)平成25年度事業計画(委員会の主な活動、マネジメント・セミナー、シンポジウム、地区活動の助成、海外派遣事業)、(3)平成25年度予算について、協議された。

 下間康行・文部科学省研究振興局情報課長から、所管事項として、(1)教育再生実行会議(第三次提言)及び日本再興戦略について、(2)大学図書館に関わる主な政策提言、(3)アクティブ・ラーニング・スペースの整備、(4)オープンアクセスの推進、(5)平成25年度 国立大学運営費交付金 予算額について等の説明があった。次に、安達淳・国立情報学研究所学術基盤推進部長から、 (1)NII学術コンテンツ事業、(2)NIIの考える大学図書館との連携について等の説明があった。また、熊渕智行・国立情報学研究所学術基盤推進部図書館連携・協力室長から、大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)の事業に関して説明があった。

 引き続き、平成25年度国立大学図書館協会賞表彰式が行われ、今年度の受賞者であるお茶の水女子大学附属図書館Tea Potグループと名古屋大学附属図書館情報サービス課参考調査掛の図書館活動における功績をたたえ、表彰状と記念品が授与された。

 後半には、A.図書館機能高度化のための学内との連携・協働、B.学術情報のオープンアクセス化における大学図書館の役割、の2テーマによるワークショップが開催され、活発な議論が交わされた。