第59回国立大学図書館協会総会の開催

総会の様子

 第59回国立大学図書館協会総会が、神戸大学附属図書館を当番館として、平成24年6月21日に神戸市で開催された。

 古田元夫・国立大学図書館協会会長の開会の辞に続き、福田秀樹・神戸大学長、樋口保成・神戸大学附属図書館長の挨拶が行われた後、議事に先立ち、議長として新田孝彦・北海道大学附属図書館長、副議長として富ア・奈良女子大学附属図書館長が選出され、両氏により議事が執り行われた。

 まず初めに、平成24年度の会長、副会長、理事館、監事館について報告があり、続いて第58回総会(平成23年6月)以降の本協会の活動に関する一般経過報告が行われた。 次に(1)平成23年度決算報告、(2)平成24年度事業計画(委員会の設置・統合・及び主な活動、マネジメント・セミナー、シンポジウム、地区活動の助成、海外派遣事業)、(3)平成24年度予算について、協議された。

 下間康行・文部科学省研究振興局情報課長から、所管事項として、(1)大学改革実行プランについて、(2)学術情報の発信・流通(循環)について、(3)機関リポジトリの構築状況について、(4)図書館整備にかかる予算獲得に向けて、(5)大学図書館における先進的な取り組みの実践例‐大学の学習・教育・研究活動の質的充実と向上のために‐、(6)電子ジャーナルの効率的な整備について、(7)平成23年度「学術情報基盤実態調査」の結果報告について等の説明があった。また、安達淳・国立情報学研究所学術基盤推進部長から、 (1)NII学術コンテンツ事業、(2)NIIの考える大学図書館との連携について等の説明があった。

 引き続き、平成24年度国立大学図書館協会賞表彰式が行われ、今年度の受賞者である山口大学情報環境部学術情報課職員の図書館活動における功績をたたえ、表彰状と記念品が授与された。

 後半には、A.大学図書館の教育・学習支援機能の強化について、B.電子リソースの整備における大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)の役割と今後の在り方を考える、の2テーマによるワークショップが開催され、活発な議論が交わされた。