第58回国立大学図書館協会総会の開催

開会挨拶を行う 古田元夫 国立大学図書館協会会長(東京大学附属図書館長)

 第58回国立大学図書館協会総会が、広島大学図書館を当番館として、平成23年6月16日に広島市で開催された。
 古田元夫・国立大学図書館協会会長の開会の辞に続き、浅原利正・広島大学長、富永一登・広島大学図書館長の挨拶が行われた後、議事に先立ち、議長として野家啓一・東北大学附属図書館長、副議長として小淵港・愛媛大学図書館長が選出され、両氏により議事が執り行われた。

 まず初めに、平成23年度の会長、副会長、理事館、監事館について報告があり、続いて第57回総会(平成22年6月)以降の本協会の活動に関する一般経過報告が行われた。また、平成23年4月に発足した大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)について報告があった。
 次に(1)平成22年度決算報告、(2)平成23年度事業計画(委員会の主な活動、マネジメント・セミナー、シンポジウム、地区活動の助成、海外派遣事業)、(3)平成23年度予算について、協議された。
 岩本健吾・文部科学省研究振興局情報課長から、所管事項として、(1)科学技術・学術審議会 学術分科会 研究環境基盤部会 学術情報基盤作業部会における審議状況について、(2)大学図書館コンソーシアム連合について、(3)国立大学法人運営費交付金(特別経費)について、(4)第4期科学技術基本計画の再検討について、(5)節電について、(6)平成21年度「学術情報基盤実態調査」の結果について等の説明があった。また、安達淳・国立情報学研究所学術基盤推進部長から、 (1)NII学術コンテンツ事業、(2)NIIの考える大学図書館との連携について等の説明があった。
 引き続き、平成23年度国立大学図書館協会賞表彰式が行われ、今年度の受賞者である信州大学附属図書館SOAR開発チームの図書館活動における功績をたたえ、表彰状と記念品が授与された。

 後半には、A.大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)と今後の電子リソースの整備の在り方について、B.災害時における図書館の危機管理、の2テーマによるワークショップが開催され、活発な議論が交わされた。