第57回国立大学図書館協会総会の開催

開会挨拶を行う 古田元夫 国立大学図書館協会会長(東京大学附属図書館長)

 第57回国立大学図書館協会総会が、北海道大学附属図書館を当番館として、平成22年6月18日に札幌市で開催された。
 古田元夫・国立大学図書館協会会長の開会の辞に続き、佐伯浩・北海道大学総長、逸見勝亮・北海道大学附属図書館長の挨拶が行われた後、議事に先立ち、議長として丸野俊一・九州大学附属図書館長、副議長として山本光朗・北海道教育大学附属図書館長が選出され、両氏により議事が執り行われた。

 まず初めに、改めて平成22年度の会長、副会長及び理事館、監事館の報告があり、続いて第56回総会(平成21年6月)以降の本協会の活動に関する一般経過報告が行われた。
 次に(1)平成21年度決算報告について、(2)平成22年度事業計画(委員会の新たな活動計画/重点事項、地区協会助成事業等)、(3)平成22年度予算 について、などが協議された。
 舟橋徹・文部科学省研究振興局情報課長から、所管事項として、(1)科学技術・学術審議会 学術分科会 研究環境基盤部会 学術情報基盤作業部会における審議状況について、(2)市場化テストを巡る最近の動向について、(3)平成22年度国立大学法人運営費交付金(特別経費)について、(4)平成23年度概算要求について、(5)第4期科学技術基本計画について、(6)平成20年度「学術基盤実態調査」の結果報告について、などの説明があった。
   引き続き、平成22年度国立大学図書館協会賞表彰式が行われ、今年度の受賞者である琉球大学附属図書館の「琉球大学びぶりお文学賞」活動の功績をたたえ、表彰状と記念品が授与された。

 後半には、A.今後の大学図書館の業務運営の在り方について、B.大学図書館の新たなサービス展開と図書館組織・人材育成について、の2テーマによるワークショップが開催され、各種の報告やアンケート調査に基づいて活発な議論が交わされた。