第52回国立大学図書館協会総会が、名古屋大学附属図書館を当番大学として、
さる6月30日、名古屋大学豊田講堂で開催され、97大学・機関から関係者が出
席して協議などが行われた。
昨年4月に新しい会則の下で国立大学図書館協会と改称してから1周年を迎
え、今回は新協会として2度目の総会である。
開会式では、西郷和彦・国立大学図書館協会会長の開会の辞に続き、平野眞
一・名古屋大学総長、伊藤義人・名古屋大学附属図書館長の挨拶があった。
議事に入り、まず昨年7月の第51回総会以降の本協会の活動について一般経
過報告が行われた。
続いて協議事項として、(1)理事選出について、(2)監事選出について、
(3)平成16年度決算報告・同監査報告について、(4)平成17年度事業計画
(案)について、(5)平成17年度予算(案)について、などが協議された。
また、文部科学省の松川憲行・研究振興局情報課長から所管事項として、
(1)当面の学術情報推進施策、(2)平成18年度概算要求、(3)学術情報
流通施策、(4)平成16年度大学図書館実態調査結果報告などの説明があった。
引き続き、平成17年度国立大学図書館協会賞表彰式が行われ、「東北大学生
のための情報探索の基礎知識」の制作刊行活動とそれを活用した全学教育科目
支援の活動における功績により、東北大学附属図書館に表彰状と記念品が授与
された。
午後には、昨年度に引き続き、ワークショップが行われ、A.今後の図書館
経営について、B.電子ジャーナルなどのデジタルコンテンツに関する諸課題
について、C.NACSIS-CAT/ILLの課題解決に向けて、の3項目をテーマとして
取り上げ、活発な議論が展開された。
総まとめの全体会議では、各ワークショップでの協議内容が簡単に紹介され、
そのうちNACSIS-CAT/ILLの課題解決に向けては、一定の方向性が決議されたと
の報告が了承された。